【表紙】 【見返し】 JAPONAIS 302 【見返し】 【文字なし】 【文字なし】 【上部右側】 《割書:R.B| 1843》3285 【上部左側】 【見え消し】1044 302 【文字なし】 【文字なし】 【標題紙裏】 【蔵書印 丸印】BIBLIOTHÈQUE IMPÈRI【続き不鮮明 ALE?】 MAN. 法橋保国画図 野山草 浪華書舗 積玉団 【右丁は前ページで翻刻済】 【挟み込みの用紙、日本語部分 横書き】 絵本野山草   je hon no- jama gusa. 5   【筆記体の文が解読できません。どなたか補足お願いします。】 Abbildungen   20 【左丁】 画本野山草叙 四時行は種百物来る中に山原 水澤の草花愛すへき物若干 各色を競ふて爛慢たりかの 淵明が菊を愛し茂叔が蓮を 愛するの類は其操をとりて色艶を とらず是賢者の物を翫ふは志を 【右丁】 表はずして真に愛す能ず也予家 世〳〵画を嗜み華を取て恒の 産とす依て今草花を図せんと欲 して或は山野に逍遥し或は 樹家に徘徊して見る所の花を 権乃へ葉を袖にして其名を尋て 真偽を辧し漢名に至ては本尊 【左丁】 三才図会に依て是を訂し新花 の如きは出所を追ふて名を記す爰に 其佳なる物数十種を撰写す題に 画本野山草といふ今幸に渋川氏の 需に応して梓に鏤はめ聊童蒙 の便りとす是凡草花は風土の寒暖 肥痩によりて国々の形容同しからず 【右丁】 花葉ともに異ありて図するところは眼の あたり関る所を是とする而已巻を 開く徒是を察せば幸ならむ   浪華  法橋保国 【左丁】 画本野山草巻之一目録 甘(かん)菊(きく)花(くは) 紫(し)蕙(らん) 花(け)蔓(まん)草(さう) 熊(くま)谷(かへ)草(さう) 敦(あつ)盛(もり)草(さう) ほたる草 いちはつ 馬(ば)藺(りん) 白(を)朮(けら) 銀(ぎん)銭(せん)花(くは) 蘭(らん)菊(きく) 一りん草 【白朮の左側の振り仮名】びやくじゆつ あやめ 春すかしゆり 午(ご)時(し)花(くは) 夕(ゆふ)錦(にしき) 廉子(かのこ)百合(ゆり) 羽(は)衣(ころも) 仙(せん)翁(おう)花(け) 小(せう)苑(ゑん)草(さう) 桔(き)梗(けう) しもつけ 芙(ふ)蓉(よう) 山(やま)藤(ふぢ) 【右丁】 あみだ笠(かさ) 紅黄(こうわう)草 をだまき 高麗(かうらい)菊 時(と)計(けい)蘭(らん) 澤(さは)桔梗(ぎけう) 丁子(てうじ)草 かたこゆり まゆはき くかい草 秋(あき)菊(きく) 《割書:すいようひ|小猩々》 《割書:こがねめぬき 大ぬれ鷺|大般若 清見寺 さきわけ》 山(やま)杜鵑(ほとゝぎす) 秋(あき)薊(あざみ) 燕(かる)麦(かや) 鬱(う)金(こん) 立(たち)葵(あふひ) 戎葵千辨(からあふひせんこん) 岩(がん)石(ぜき)蘭(らん) 岩(いは)蘭(らん) 風(ふう)蘭(らん) 石(せき)斛(こく) 釣(つり)鐘(かね)かつら 黄(わう)蕙(けい) 【左丁】 南陽酈懸(レイケン)ニ甘谷アリ水甘 也上ニ多 ̄ク菊アリ水ニ落テ流下ル谷中ノ 人家此水ヲ飲上寿ハ百二三十中ハ百余歳七ハチ十ヲハ夭トスルナリ 甘 菊 花 【右丁】 紫(し)蕙(らん) 【左側の振り仮名】シケイ 【図中央の花の下の注記】白             エンシ 【左丁】 【図理中央下の花の下の注記】花 エンシク               エンシク 花(け)蔓(まん)草(さう) 【右丁】 熊谷(くまかへ)草(さう)  ノウテナ白六  コフンウス生エンシク ホシクサノシルスシヨ 【左丁】  地白キソトサキヨリ 生えエンシク 内ソコヨリ同 ク スシホシ同生エンシ 敦盛(あつもり)草(さう) ほたる草 【右丁】 いちはつ 【左丁】 馬(ば)藺(りん) 【右丁】 【見出し、囲み部分】甘菊(かんきく)花《割書:花五六月より|十月まで》【囲みの外】葉(は)つねの菊葉(きくのは)の順(めぐ)り丸(まろ)し花(はな)の色(いろ)白(しろ)黄(き) さかやき有菊也 高(たか)さ一尺(いつしやく)ばかり又(また)は四五寸斗(しごすんばかり)山谷(やまたに)に有(あり)野原(のはら)にも 有あぢはひ甘(あま)きを以て甘菊といふ菊児童(きくじどう)にあしらふも是(これ)なり 【区切り線】 唐(たう)本草(ほんさうニ)菊花(きくくは) 一名(いちめいは)女節(じようせつ) 一名(いちめいは) 女華(じよくは )劉蒙菊譜(りうもうがきくのふ)三十(さんじう) 五品(ごひん)又(また)三十二品(さんじうにひん)范石湖菊譜(はんせきこがきくのふ)七十二種(しちじうにしゆ)今(いま)不(す)_レ止(とゞめ)_二 一(いつ)-種(しゆの) 甘菊(かんきくを)_一茎(くき)紫(むらさき)気(き)香(かぐはしく)味(あぢはひ)甘(あまく)花(はな)深黄(しんくわう)単葉(せんよう)有(ある)_二粥(しゆく)膜衣(もい)_一 者(ものを)為(す)_レ真(しんと) 取(とりて)_レ花(はなを)作(なし)_レ糕(もちと) 并(ならひニ)鹹烹(しほににして)飲(のみて)佳(かなり)又(また)有(あり)_二鴛鴦(えんわう)菊(きく)五月 菊六月菊_一陸(りく)亀(き)蒙(もう)有(あり)_二把菊賦(はきくのふ)_一曽(かつて)端伯(たんはく)以(もつて)為_二佳友(かいうと)_一 【区切り線】【見出し、囲み部分】しらん《割書:三四月花咲|けいとも云》 紫(し)けい共云 漢名(かんめう)白及(はくきう) 【囲みの外】葉 黄蕙(わうけい)のはに似(に)てながくこはし花しのたち のびてらんのごとき本紫色(ほんむらさきいろ)の花さく花のうち 舌(した)あり同(おなし)く紫いろに白き粟紋(なゝこ)すこし有あり又うすむら さき有うすけいとも紫けいともいふ又白けいといふ有花のいろ 白し一 種(しゆ)白に紫の咲(さき)わけ有葉ほそく長(なが)しつねの紫よりは小(こ) 【左丁】 葉(は)にして茎(くき)をまきだん〳〵に葉 出(いつ)る至極(しごく)見事(みごと)なり 【区切り線】【見出し、囲み部分】けまん草《割書:漢|名》 花(か)苞(はう)牡丹(ぼたん) 又黄(き)けまん 漢名 馬芹(ばきん) 【囲みの外】はなのかたちけまんのかたちだん〴〵につらなり 黄(き)けまん菊(きく)のかたちやぶにんじんの葉のごと しはなのかたちせいらんのはなに似(に)て色(いろ) 黄(き)なりけまんの名(な)あれともくさみしかく 別(べヽつ)にちがひありはな三四月まであり 【区切り線】【見出し、囲み部分】熊谷(くまかへ)草(さう) ̄花三月 敦盛(あつもり)草(さう) ̄花二月 【囲みの外】花のかたち母衣(ほろ)のごとく色白く葉は款冬(ふき)の 葉に似(に)てこはくあつしまた敦盛(あつもり)草(さう)は 色(いろ)うす紅(べに)也葉さゝばなり花のかたち似(に)たり是其類(これそのるい)漢名 莪朮(がじゆつ) 【区切り線】【見出し、囲み部分】ほたる草《割書:四月中|はな有》 【囲みの外】葉 柳葉(やなぎのは)に似(に)てあつくつや有花ちいさく いろ本(ほん)るりそこ白しるりと白との間(あいだ)にあいべにのほし 入(い)りうちにほそきしへあり至極(しごく)見事なり蔓(つる)生(しやう) ず茎(くき)をふせ根(ね)をおろすほたるかづらともいふ又るり草(ざう) とも玉(たま)かづらともいふたけ五六七寸ばかり谷にあり 【右丁】 白(を)朮(けら) 【左丁】 銀(ぎん)銭(せん)花(くは) らんきく 【右丁】 一りん草 渓蓀(あやめ) 【左丁】 春すかしゆり 【右丁】 【見出し、囲み部分】白朮(びやくじゆつ) 《割書:花夏ゟ|秋の末|まて咲》 【囲みの外】春(はる)より生(しやう)ず葉(は)はこはくさゝらあり鋸歯(のこぎり)ちいさく一 枚(まい)葉(は) 有 三つ葉(は) 有花 白(しろ) く亦(また) 桜色(さくらいろ) 有 台(うてな)に小(ちいさ)き魚骨(うをのほね)のごとくなる 葉のとりまきあり長(たけ) 一二尺ばかり一名ををけらともいふ 【見出し、囲み部分】銀銭花(ぎんせんくは) 《割書:朝露草(てうろさう)|ともいふ》 【囲みの外】はなのかたちかうそのことく花は秋葵(かうそ)より小(ちいさ)し いろ白青きうるみ色花 底(そこ) 黒べにのきほひあり葉五つ出(で) 三つて有 葉のきれ西瓜(すいくは)の葉に似(に)たり長一二尺ばかりえだもあり朝(あした)に ひらきゆふべにしぼむその次(つぎ)なるはな又朝にひらく秋葵(かうそ) の類也又 金銭花(きんせんくは)に似たり六七月まではなさく 【見出し、囲み部分】蘭菊草(らんきくさう) 《割書:七月より|八月まて花》 【囲みの外】葉 布(ほ)袋(てい)ぎくに似てうすくひろしさき尖(とか)り ふちのまはりきれあり葉の間にたん〳〵くるま にさくはなにむらさきしろ二 種(しゆ)あり 【見出し、囲み部分】馬(ば)藺(りん) 【囲みの外】花のかたちあやめのごとし色(いろ)うすむらさき葉あやめ に似てすこしほそし三四五月まではなあり 【見出し、囲み部分】いちはつ 【囲みの外】花に紫白二色有葉 日扇(ひあふぎ)に似(に)たり二月 末(すえ)花あり 【左丁】 【見出し、囲み部分】一りん草 兎(と)葵(き)《割書:二|月》 はな有 【囲みの外】花葉ともに梅花草(はいくはさう)に似て小(こ)ぶり也このだち一りんつゝ はなさく夏雪草(なつゆきさう)ともいふ此 少(すこ)し大ふりなるを一(いつ) 花草(くはさう)といふ梅花(ばいくは) 草とははなのつきやうにちがひあり 【見出し、囲み部分】あやめ《割書:三四|月》 渓蓀(けいそん)《割書:花|有》 【囲みの外】花に白あり紫有ねずみ色あり咲わけあり白に 紫のうつり少(すこ)し有花也 蜀錦(しよくきん)あやめといふ又色紫 にて六えうありまたをきなあやめといふは葉しろにあを のうつりあり筋入(すじいり)あやめあり葉に白すこしいる 【見出し、囲み部分】春透(はるすかし)百合(ゆり)《割書:三四に|花さく》 【囲みの外】夏(なつ)すかしよりはすこし色つよくかのこ少(すくな)し まるみ艶(つや)ありたちのびること二三尺はなのいろ黄あかく紅のく ま有花ひら六 枚(まい)しへ六 本(ほん)さきに米(こめ)有色むらさきなり 【仕切り線】 百合(ひやくがう)有(あり)_二 三種(さんしゆ)_一。一名(いちめいは) 檀香(たんかう)。百合(ひやくがう) 子(み) 可(べし)_二 烹(に) 或(あるひは) 蒸(むして) 食(くらふ)_一_レ之(これを)。 益(ます) 気(きを)。一(いち) 名(めいは) 山百合(さんひやくかう)。子(み) 可(べし)_レ食(くらふ)。花(はな) 遅(をそきこと) 一月(いちげつ) 不(す)_二甚(はなはた) 香(かうばしから)_一 一名 ̄ハ虎皮(こひ)百合(ひやくがう) 能(よく) 殺(ころす) _レ 人(ひとを) 不(す) -可(べから)_レ食(くらふ)。都(と)波(は)不(ざり)_レ 知(しら)_二 耕稼(かうかを)_一 土(と) 多(をゝし)_二 百合(ひやくかう)_一取(とりて)_二其(その) 根(ねを)_一以(もつて) 為(す)_レ糧(かてと) 【右丁】 午(ご)時(じ)花(くは) 【左丁】 夕(ゆふ)錦(にしき) 【右丁】 鹿子(かのこ)百合(ゆり) 【左丁】 内朱 外ニクシキ 仙(せん)翁(をう)花(け) 羽衣草(はごろもさう) 【右丁】 【見出し、囲み部分】午時花(こしくは)《割書:花六七月|一名金銭花|又子午花》 【囲みの外】葉のかたちずた草に似たれどものこぎり小(ちいさ)く はにこはみあり花のかたちぼけの花に似てさきと がりよこ花 開(ひらく) 赤(あか)ぼけに似て色又 濃(こい) 紅(べに)にして見事也花かくへ さき至極(しごく)いかりつよくうちにあかきざい五つたち中心(まんなか)に蘂(しべ) 一つ立(たつ)しべともにあかし葩(はなびら)の底(そこ)にもいろあり其 次(つぎ)に少(すこ)し 紫有 此(この)しべ惣(そう)あかし台(うてな) 長春(ちやうしゆん)に似(に)て又たねのふくらなし つぼみたねに似てたね又つぼみに似たり長(たけ)一二尺はかり也 【見出し、囲み部分】錦帯(きんたい) 花(くは) 一名 夕錦草(ゆふにしき) 【囲みの外】葉 蕃椒(とうがらし)に似たり葉に大小有はなは山さくらに似た り又花の茎(くき) 長(なが)くしてはるか下に台(うてな)あり花のいろ 黄あり又紅有 半(はん)黄(き) 半(はん) 紅(あか)ありとびいりあり一本のうちに いろ〳〵有また黄ばかりべにばかりあり葉むかひあひ出て えだも両方へはびこるはな七ハ月にさくなり 【見出し、囲み部分】鹿子(かのこ) 百合(ゆり)《割書:六七月|花有》 【囲みの外】葉ほとゝぎす草にに似たり花白にして紅 のくまあり又紅むらさきのほしかのこあり葩(はなびら) 六 枚(まい)花大さ鬼(をに) 百合(ゆり)のごとく茎(くき)同し高(たか)さ四五尺ばかりなり 【左丁】 【見出し、囲み部分】せんのうけ 剪(せん) 秋(しう) 羅(ら) 【囲みの外】花葉ともがんひに似色有紅有白ありうす紅あり紫有 むらさきしぼり有りとびいり有高さ二尺斗六七月花さく 【仕切り線】 剪(せん) 春(しゆん) 羅(ら) 花(はな) 有(あり)_二 五(ご) 種(しゆ)_一 春夏(しゆんか) 秋(しう) 冬(とう) 各(をの〳〵)  以(もつて)_レ 時(ときを)  名(なづく)  春(しゆん) 夏(かの) 二(じ) 羅(ら) 色(いろ) 黄(き)   紅(くれなゐニ して)  不(ず)_レ 佳(かなら) 独(ひとり) 秋(しう) 冬(とうの)  紅深(ものはこうふかく)  色(いろ)美(びなり)亦(また) 在(あり)_二 春(しゆん) 時(じ) 分(わかつ)_一_レ 種(たねを) 又(また) 一(いつ) 種(しゆ) 色(いろ) 金(きん) 黄(くわう) 美(び) 甚(はなはだし)  名(なづく)_二 金(きん)剪(せん) 羅(らと)_一 【見出し、囲み部分】のこぎり草 《割書:一名がんぎ草|又もしほ草又|はころもといふ》 【囲みの外】一本(もと)に二三十 茎(けう) 生(をひ)たつ高(たか)き二尺ばかり葉せまく 長(ながふ)してふちに鴈(がん) 歯(ぎ)有 夏秋(なつあき)の間(あいだ)はなをひらく細(さい) 小(せう) の菊花に似(に)たりいろ紅白二いろあり紅花を上品(じやうひん)とすはな五 月にありまた九月末(すえ)にあるは紅(べに)むらさき色なり 【仕切り線】 此(これ) 本(ほん) 草(さう) 図(づ) 経(きやう) 等(とうニ) 其(その) 生(せい) 如(ごとし)_レ蒿(よもきの) 作(なす)_レ 叢(くさむらを) 高(たかさ) 五(ご) 六(ろく) 尺(しやく) 一(いつ) 本(ほん) 一 二(に) 十(じう) 茎(けう) 秋(しう) 後(ご) 有(あり)_レ 花(はな) 出(いづ)_二 於 枝(し) 端(たんより)_一 紅紫(こうし) 色(しよく) 形(かたち) 如(ごとし)_二 菊形能(きくのかたちのよく) 合(がつす)_レ之(これに) ○ 史(し) 記(き) 亀(き) 策(さく) 伝(でんニ)  言(いふこと)  蓍(めどの)  状(かたちを)  極(きはめて)  怪(あやし)   妄(みだりニ)  悉(こと〳〵く) 不(ず)_レ 可(へから)_レ 信(しんす) 惟(たゞ) 神(しんにする) 之(これを) 爾(のみ) ○ 詩(し) 経(きやうニ) 浸(ひたす)_二 彼(かの) 苞(はう) 蓍(きを)_一 《割書:葛(かつ) 風(ふう) 下(か)|泉(せんの) 章(しやう)》 朱(しゆ) 註(ちうニ) 著(めとは) 筮(ふ) 草(さう) 也(なり) 【右丁】 小(せう) 苑(えん) 草(さう) 桔梗(ききやう) 【左丁】 しもつけ 【右丁】 芙(ふ) 蓉(よう) 【左丁】 内スシ 生エンシ 外コフン 【右丁】 山(やま) 藤(ふじ) 【左丁 文字無し】 【右丁】 【見出し、囲み部分】小苑(せうえん) 草(さう) 【囲みの外】宿根(ふるね)より春(はる) 生(しやうず) 葉(は)はしをんより短(みじか)くよこへ少(すこ)しひろく 初生地(しよせいち)に数(す) 茎(けう) 出(いで)て五六 尺(しやく) 迄(まで)にのび立(たち) 花しをんのごとくにて白し又 小(こ) いをんと云草あり花 極(きは)めて小りんにして白し草立(くさだち) 葉ともしをん のごとくにて小草(こくさ)也二尺ばかりのび立(たつ)花なり七八月はなさく 【見出し、囲み部分】桔梗(きけう) 【囲みの外】花 数(かず) 多(をゝ)しるりの一重るり八重白一重白八重紅ひとへ紅八重 南京(なんきん)さらさは白にるりのしぼり入大りん南京さらさ咲(ざき)と いふはつねの花よりひらたく咲 扇桔梗(あふぎぎゝやう)といふはさらさ咲より葩(はなびら)たくましく 咲也又 咲分(さきわけ)有黄の桔梗有せんだい桔梗 車(くるま)桔梗有六七月花有和名ありのひふき 【見出し、囲み部分】下野(しもつけ) 線(せん) 繍(しう) 菊(ぎく) 【囲みの外】花のかたちさくら川草のごとく本紅色葉もみぢに似て 茎(くき)ほそし白花有うすいろあり白花の■は葉なつくき れあさし草下つけといふあり