明治十五年     村名 大略     連語 第十迄         吉川亀六 新用馬場 新用〇馬場〇 東善寺谷 東善寺〇谷〇 【〇は朱書き】 畠上番根 畠〇上番〇根 上仏徳寺 上り〇仏徳寺〇 本庄中番 本庄〇中番〇 下番 木 下番〇玉木〇 【〇は朱書き】 河間公文 河間〇公文〇 本堂中浜 本堂〇中ノ浜〇 宮前角屋 宮前〇角(スミ)屋〇 今市竹松 今市〇竹松〇 【〇は朱書き】 四日市坂 四日市〇坂 井港宿米 井港〇宿〇米ケ 脇安島崎 脇〇安嶋〇崎 浦梶浦濱 浦〇梶浦〇濱 【〇は朱書き】 地嵩平山 知〇嵩〇平山 西谷池 西谷〇池上 加戸覚善 加戸〇覚善 水居布目 水居〇布目〇 【〇は朱書き】 堀江 楽 堀江〇十楽〇 田中 村 田中〇中村〇 番田重義 番田〇重義〇 横垣井江 横垣〇井江 【〇は朱書き】 葭国影舟 葭〇国影〇舟 津二面牛 津〇二面〇牛 山城新家 山〇城〇新家〇 波松北潟 波松〇北潟〇 【〇は朱書き】 浜坂吉崎 浜坂〇吉崎〇 赤尾坂口 赤尾〇坂口〇 蓮浦細呂 蓮ケ浦〇細呂 木橋屋樋 木〇橋屋〇樋 【〇は朱書き】 山高畑指 山〇高畑〇指〇 中村柿原 中村〇柿原〇 西方寺清 西方寺〇清 王金津高 王〇金津〇高 【〇は朱書き】 塚青木宮 塚〇青ノ木〇宮 谷瀧澤牛 谷〇瀧〇沢〇牛ノ 谷金屋宇 谷〇金屋〇宇 根市野々 根〇市野々〇 【〇は朱書き 熊坂笹岡 熊坂〇笹岡〇 権世市野 権世〇市野 々前谷椚 々〇前谷〇椚〇 鎌谷清滝 鎌谷〇清滝〇 【〇は朱書き】 後山東山 後山〇東山〇 鳥越河上 鳥越〇河上〇 女形谷長 女形谷〇長 畝山窪疋 畝〇山窪〇疋 【〇は朱書き】 田次郎丸 田〇次郎丸〇 瓜生乗兼 瓜生〇乗兼〇 坪江堀水 坪江〇堀水〇 里竹田千 里竹田〇千 【〇は朱書き】 田宇田御 田〇宇田〇御 油田長屋 油田〇長屋〇 石塚桑原 石塚〇桑原〇 清間御簾 清間〇御簾 【〇は朱書き】 尾中川北 尾〇中川〇北 墅北村矢 墅〇北村〇矢 地菅野山 地〇菅野〇山 室稲越河 室〇稲越〇河 【〇は朱書き】 【字間の符号は朱書き】 原井田安 原-井-田◦安- 光池口伊 光◦池-口◦伊- 井小路中 井◦小-路◦中- 村関島田 村◦関◦島-田◦ 五本定旨 五本〇定旨〇 轟木新田 轟木〇新田〇 大味鯉邑 大味〇鯉邑〇 東村大口 東村〇大口 【〇は朱書き】 【字間の符号は朱書き】 中藏垣内 中◦藏-垣-内◦ 新庄長畑 新-庄◦長-畑◦ 宮領田島 宮-領◦田-島◦ 河和田玄 河-和-田◦玄- 女里窪福 女里窪福 庄丸岡赤 庄丸岡赤 坂伏屋三 坂伏屋三 本木田屋 本木田屋 曽々木與 曽々木〇與 河石上篠 河〇石上〇篠 岡豊原小 岡〇豊原〇小 黒種山崎 黒〇山崎〇 【〇は朱書き】 板倉坪内 板倉〇坪ノ内〇  本田高 一本田〇高 柳四柳二 柳〇四ツ柳〇二ツ 屋金羽崎 屋〇金屋〇羽崎〇 【〇は朱書き】 熊堂八町 熊堂〇八町〇 新村筑後 新村〇筑後〇 樋詰牛島 樋詰〇牛ヶ島〇 友末端保 友末〇端保〇 【〇は朱書き】 高瀬吉政 高瀬〇吉政〇 八口鳴鹿 八ツ口〇鳴鹿〇 山鹿山王 山鹿〇山王〇 升田内田 升田〇内田〇 【〇は朱書き】 荒井領家 荒井〇領家〇 寄永四郎 寄永〇四郎 丸磯島上 丸〇磯ア嶋〇上 合月兼定 合月〇兼定 【〇は朱書き】 島下合月 島下合月〇 渡 等也若 渡り等也〇若 宮長崎舟 宮〇長崎〇舟 寄長田徳 寄長田〇徳 【〇は朱書き】 分田為国 分田〇為国〇 境沖布目 境〇沖布目〇 福島上村 福島〇上村〇 定重横地 定重〇横地〇 【〇は朱書き】 生蓮花栗 生蓮花〇栗 森石盛定 森〇石盛〇定 正寄安下 正〇寄安〇下 森田上野 森田〇上野〇 【〇は朱書き】 上森田古 上森田〇古 市稲多舟 市〇稲多〇舟 橋天池八 橋〇天池〇八 重巻網戸 重巻〇網戸 【〇は朱書き】 瀬勝見中 瀬〇勝見〇中 角高江山 角〇高江〇山 室六日中 室〇六日市〇中 庄金剛寺 ノ庄〇金剛寺〇 【〇は朱書き】 田端松木 田端〇松木〇 木部新保 木部〇新保〇 折戸池見 折戸〇池見〇 姫尾小守 姫尾〇小守〇 【〇は朱書き】 小針安沢 小針〇安沢〇 千分寺針 千分寺〇針 原大牧猪 原〇大牧〇猪ノ 向兵庫清 向〇兵庫〇清 【〇は朱書き】 永蛸渡高 永〇蛸〇渡〇高 柳吉田藤 柳〇吉田〇藤 澤玉江川 沢〇玉江〇川 崎浮地楽 崎〇浮地〇楽 【〇は朱書き】 円 円 連語 【連語第一】上部に朱書き 神人 天地 萬物 主宰 善道 信義 祖父 祖母 父母 伯父 叔父 伯母 叔母 親子 兄弟 姉妹 親愛 友愛 神ハ天地の主宰にして人ハ 萬物の霊なり〇善道を以 て身を修め信義を以て 人に交る〇親子乃間ハ親愛 を専とす〇親の父を祖父 といひ親の母を祖母といふ 〇親の兄弟を伯父叔父とい ひ親の姉妹を伯母叔母 といふ 〇学校書物手習算術 【〇は朱書き】 【連語第二】上部に朱書き 事物 文字 授業 午前 午後 運動 遊歩 学校に出でてハ書物を読 み又手習すべし〇書物は 事物の理を知り手習ハ文 字の形を学ぶ〇授業の始 ハ午前七時 授業の終、午 後三時なり〇読み書きの外 ハ算術を学ぶべし〇遊歩 を為すは運動のため〇運 【〇は朱書き】 【連語第三】上部に朱書き 動を為すハ 気を散し体 を養ふが為〇運動をはれハ 又書物を読み手習し算 術を学ぶ 其処 此処 何処 何時 往く 帰る 彼の 此の 彼 是 近き 遠き 町里 朋友 親類 学問智識 家業富君ハ 其処に居て書 物を読み 予ハ此処に在  【〇は朱書き】 りて手習す〇彼の小児は 何処へ往きしや此女子、何 時帰りしそ〇彼ハ近き処 の朋友の宅に往き是ハ遠 き処の親類の家より帰る 〇近き処は二三町にすき、次 遠き処ハ五六里に餘連り〇彼 の朋友ハ常に学問を好み是 の親類ハ能く家業を励む 学問を好めハ智識を増し 【〇は朱書き 【連語第四】上部に朱書き 家業を励めハ富を致す 〇地球 日月 昼夜 今年 去年 春夏 秋冬 東西 南北 風雨 霜雪 寒暑 雷 林 草 花開 虫鳴 地球ハ日を周りて転じ月ハ 地球に随ひて環る〇日のある 間を昼といひ日の隠れて 後を夜といふ〇朝日のかたを 東とし夕日の方を西とす 【〇は朱書き】 去年の秋ハ冷にして霜早 く今年の春ハ暖にして雨 春くなし〇春の日ハ林に花 開き秋の夕ハ叢に蟲鳴く 夏ハ南風多く冬ハ北風多し 夏ハ暑くしてをり〳〵雷鳴り 冬は寒くしてとき〳〵雪降る 暑き時ハ草木茂り寒き時 ハ泉水凍る 穀類 魚類 獣肉 鳥肉 【〇は朱書き 【連語第五】上部に朱書き 野菜 菓物 水 乳汁 酒 煙草 養生 健康 勉強 日本の人ハ常に 穀類 魚類 を食し 西洋の人ハ 常に獣 肉 鳥肉を食す〇野菜ハ煮 たるを食ふへく菓物ハ熟せ ざる食ふべから須。水と乳汁ハ 健康をたすけ酒と煙草ハ 養生に害あり〇勉強は健康 より生り健康ハ養生より 【〇は朱書き】 【連語第六】上部に朱書き 来る〇養生の人ハ食物と飲 物をえらひ勉強の者ハ朝 寝と昼寝を戒む 〇衣服木綿麻絹毛織 単帷子袷綿入襦袢羽 織帽袴長靴足駄草履 履 衣服の料ハ木綿あり 又麻絹毛織あり〇暑き時ハ 薄き衣服を著 寒き時ハ厚 き衣服を著る〇薄きハ単帷子 【〇は朱書き】 【連】上部に朱書き にて厚きハ袷綿入なり〇袷ハ 合せたるもの綿入ハ綿を入 れたるなり〇肌に貼くるハ襦袢 にして表に服れるハ羽織なり 帽をかぶり袴を著る〇雨の時 ハ足駄をはき又長靴をはく 晴の日ハ草履を用い又履を はく 〇大工左官家柱壁屋根 下地軒中塗上塗棚押入 【〇は朱書き】 【語第七】上部に朱書き 畳建具木瓦石机書架墨 硯筆紙和漢西洋庭池 春秋景色朝夕眺望 大工ハ家を造り左官ハ壁を 塗る○家ハ柱を立て、後に屋 根をふき壁ハ下地を作りて 後に土をぬる屋根より軒を つけ中塗より上塗をなす○棚 押入をつけ畳建具を入る ○我邦の家ハ木にて作り西 【〇は朱書き】 【蓮】上部に朱書き 洋の家ハ瓦石にて畳む〇前 に机を居え後に書架を置 く〇机には墨硯筆紙を載せ書 架には和漢西洋の書を積め り〇庭にあまたの花を栽え池 に多くの魚を畜ふ〇春秋の 景色もあり朝夕の眺望もよし 〇起臥饑飽賢愚富貧 老幼教問恥覚学藝誨 厭急緩走歩躓疲無 【〇は朱書き】 【語第八】上部に朱書き 益有有用珍賤弄棄 朝ハ五時に起き夜ハ十時に臥 〇働く時ハ労を厭ハす食する 時ハ飽くを求めす〇賢き人にハ 事を習ひ愚なる人にハ物を 教ふ〇知らぬ事ハ知りえる人に 問ふを恥ぢす〇覚えし藝覚 えぬ者に誨ふるを厭はす〇急に 走るときハ速けれとも躓くこ とあり緩く歩むときハ遅け 【〇は朱書き】 【連語第九】上部に朱書き れとも疲るゝこと少し〇無益 の物ハ珍しと雖弄ふへから ず有用の品は賤と雖棄つ べからず 前後左右勉惰雖易 早速破堅固長短強 弱優劣剛柔曲折撓 逆 すへての事前にのミい そげハ後は必於ろそかになり 左をのみあぐれハ右は必ひ 【〇は朱書き】 きくなる〇勉むるとハ惰らぬこ と惰るとハ勉めぬこと〇勉む る時はからき事も成り易く惰 る時ハ易きことも成り難し 〇早く成るものハ破れ易く遅 くなるものハ堅固なり〇長きに ほこれハ反りて短きに劣る事 あり弱きを守れば遂に強き に優るときあり〇剛きものハ折 るゝことあり柔なるものハ曲るゝ 【〇は朱書き】 【連語第十】上部に朱書き ことあり 撓まず折ざるハ剛の 徳曲らす逆らハさるハ柔の徳なり 〇秤目ハ十毛を一厘といひ〇十 厘を一分といひ〇十分を一匁と いひ〇千匁を一貫目といふなり 〇尺の名ハ十毛を一厘といひ〇十 厘を一分といひ〇十分を一寸とい ひ〇十寸を一尺といひ〇十尺を一丈 といふなり 【〇は朱書き】 〇舛目ハ十才を一勺といひ〇十 勺を一合といひ〇十合を一舛と いひ〇十舛を一斗といひ〇十斗を 一斛といふ〇地割ハ六尺四方を 一坪といひ又一歩といふ〇三十 歩を一畝といひ十畝を一段 といひ十段を一町といふ 路程は六十間を一町といひ 三十六町を一里といふ 連語終 国尽 五畿内 五ケ国 山城 大和 河内 和泉 摂津 東海道 拾五ケ国 伊賀 伊勢 志摩 尾張 三河 遠江 駿河 伊豆 甲斐 相模 武蔵 安房 上総 下総 常陸 東山道 十三ケ国 近江 美濃 飛騨 信濃 上野 下野 磐城 岩代 陸前 陸中 陸奥 羽前 羽後 北陸道 七ケ国 若狭 越前 加賀 能登 越中 越後 佐渡  山陰道 八ケ国 丹波、丹後、但馬、因幡、伯耆、出雲、 石見、隠岐、 山陽道 八ケ国 播磨、美作、備前、備中、備後、安藝、 周防、長門、 南海道 六ケ国 紀伊、淡路、阿波、讃岐、伊予、土佐、 西海道 九ケ国 筑前、筑後、豊前、豊後、肥前、肥後、 日向、大隈、薩摩、三島壱岐、対馬、琉球           北海道 十二ケ国 渡島、後志、石狩、天鹽、北見、膽振、 日高、十勝、釧路、根室、千島、樺太、 (カラフトハ、ロシヤノクニニ、トラレタ) 国尽終