【表紙】 【付箋】 百姓往来画抄 【見返し】 岳亭先生註   □□□□ 《題:百姓往来画抄》       《割書:馬喰町四丁目》  東都書肆   文江堂版 【左丁】 我子(わがこ)に種々(しゆ〴〵)の芸(げい)をならはせるは父のあやまり道(みち)に入りて おろそかなるは師(し)しやうのとがなり師(し)よくをしえて子(こ)の 習(なら)はざるは子のおろかなり教(をし)えてまなばざる子は我 身(み)をしらずして恥(はぢ)をまねくなり宜(よく)まなぶ時(とき)は賤(いやし)き 子(こ)もたつとく思(おも)はる物(もの)うくおもひてまなばざる 子(こ)は高家(かうけ)なりともいやしみおもはる田(た)ありとも耕作(かうさく) せざれば倉(くら)の内むなしく書(しよ)ありともをしえざれば 子孫(しそん)愚痴(ぐち)なり万銭(まんせん)は求(もと)めやすく子孫(しそん)の賢(けん)は索(もと)めがたし よく習(なら)ひよくおぼえて発明(はつめい)ともいはれんよく学(まな)びての 【右丁】 つゝき【▢囲み】道とくをつむといふ井(ゐ)の内(うち)の蛙(かはす)は 大海(だいかい)をしらず蓼(たで)をはむ虫(むし)は甘露(かんろ) あることを知らず文盲(もんまう)なる ものは万(よろつ)に疑(うたが)ひをおこす也 水精(すいしやう)を日(ひ)に向(むけ)て火(ひ)を とり月にむけて水を とるとかたりしらざる 人は疑(うたか)ふべし学(まなび)て徳(とく)を 備んことかたき事にあらす 【左丁】 蛇(へび)は足(あし)なくしてあるき蝉(せみ)は 口なくして鳴(なき)魚(うを)は耳(みゝ)なくして 聞(きく)これ目前(もくぜん)のふしぎなりされば 知らざるを疑(うたが)ふなり習(なら)ひ覚て 広大(くわうだい)なることを知るべし高山(かうざん)に のぼらずしては天(てん)の高(たか)き 事しるべからず学びて知る ものは稲(いね)のごとし学ばずして愚痴(ぐち) なるは藁(わら)の如し稲(いね)は世上(せじやう)の宝(たから)といはれ つきへ【▢囲み】 【右丁】 つゞき【▢囲み】わらは大地(だいち)の敷物(しきもの)あるひは草履(ざうり)と造(つく)れる 去(さり)ながら同じ民人(のうみん)の手に育(そたて)られ同じ田(た)に 生(おひ)たちて高下(かうげ)かくのごとし 兄弟(けいてい)は骨肉(こつにく)同胞(どうばう)とて一体(いつたい) 分身(ふんしん)なりといへども手習(てならひ)せず 文字(もんじ)を知らず人の道(みち)を弁(わきま)へざれば兄(あに)は弟(おとゝ)に 及(およ)ばず人/弟(おとゝ)を尊(たつと)みて終(つい)に家名(かめい)を弟にゆずる 同じ親母(ちゝはゝ)にして前(まへ)にいふわらの如くならずや  東都編者    神歌堂丘山□ 【左丁】 百姓往来画抄(ひやくしやうわうらいゑせう) 凡(およそ)百姓(ひやくしやう)【左ルビ|たみびと】【図】取扱文字(とりあつかふもんじ)【左ルビ|つねにあつかふもんじをあつむ】 農業(のうぎやう)【左ルビ|たはたをつくり】【図】耕作(かうさく)【左ルビ|たをうえる】之(の)道具(だうぐ) 者(は)先(まづ)【左ルビ|はじめに】鋤(すき)【図】鍬鎌(くわかま)【左ルビ|もちゆるもの】【図】犂(からすき)【図】 【左ルビは▢囲】 【右丁】 馬把(まぐわ)钁(とうぐわ)【左ルビ|つちをかくす】【図】竹(たけ)【図】把(くまで)【左ルビ|あつめる】【図】 《振り仮名:篦𦳊|へらこえ》【左ルビ|こえをいれたく】【図】担桶(たご)【左ルビ|わゆるどうぐ】【図】天秤(てんびん) 棒簣(ぼうあしか)持籠(もつこう)【左ルビ|ものをはこぶ】【図】駒掫(こまさらへ)【左ルビ|すゐへんにて】鋤(じよ) 簾(れん)【左ルビ|つかふ】朳(えふり)【図】捌槌(またぶりつち)【左ルビ|どうく】【図】檋橇(かんじきそり)【左ルビ|ものをのせてひく】【図】 【左丁】 間杭連架(まぐひからさほ)【左ルビ|うえつけのどうぐなり】【図】《振り仮名:蒲器稲扱|がまげいねこき》【左ルビ|みのりてのようぐ】 【図】碓(ふみうす)【図】礭(からうす)【左ルビ|もみをひく】舂臼(つきうす)【左ルビ|つねのうす】【図】挽磨(ひきうす) 《振り仮名:杵■|きねひきゞ》【図】遣木泥障(やりぎあをり)【左ルビ|ふるひなりぬかこめをわける】【図】箕(み) 【図】簸簾絹簁(ひるどほしきぬどほし)【左ルビ|こめをもちはこびのどうぐ也】【図】 間簾板(けんどほしいた) 【左ルビは▢囲】 【欠損部・不鮮明部は、東書文庫蔵本を参照して補】 【「𦳊」は「糞尿」の意】 【■は「車+成?」】 【右丁】 簾(とほし)竹篩(たけふるひ)千石篩(せんごくとほし) 箒(はうき) 《割書:こめをさしあるひははふるいわけるなり》 桔槹(はねつるべ)  戽桶(なげつるべ)  水車(みづぐるま) 《割書:いしにてあげる》《割書:ひきあぐる》《割書:みづのちからをもちゆる》 踏車(ふみぐるま) 龍骨車(りうこしや) 簑(みの)     《割書:いづれもくるま》 笠(かさ) 籮笊(ふござる) 石籠(じやかご) 葉(はぐち)  《割書:かはりざる》 《割書:なみをよける》 【左丁】 澪標(みをぐひ)等(とう)之(の) 加(くわえ)修理(しゆり)破(は) 《割書:みづよけのつゝみにつかふ》 《割書:どてしがらみをなをす》 損(そんを) 毎日(まいにち)田畑(でんはた)を見廻(みまはり)   《割書:そのひ〳〵のできをみる》  指図(さしづ)肝要(かんよう)也(なり) 扨(さて)又(また)   《割書:さしゆる》 《割書:つねになす》 新田(しんでん)開発(かいほつ) 地(ぢ)平(なら)□(し)【均】 《割書:あらたにたをひらく》《割書:みづなわをもちゆ》 【右丁】 相済(あいすみ)【左ルビ:とおはりて】【図】御検地(ごけんち)【左ルビ:けんぶんをうける】【図】入持(いりもち) 主(ぬし)名主(なぬし)【左ルビ:むらおさ】【図】御縄(おんなわ)を請(うけ)石盛(こくもり)【左ルビ:たあかをきはめ】 【図】分米(ぶんまい)厘付(りんつけ)【左ルビ:わけあたへる】【図】土地(とち)【左ルビ:ところ】之(の)上(じやう) 中(ちう)下(げ)町(てう)【左ルビ:あしき】【図】反(たん)畝(せ)歩(ほ)迫(はく)【左ルビ:いつてうほてう】【図】 【左丁】 地(ち)熟(じゆき)【左ルビ:ちのさかひ】田(た)木(こ)【図】蔭(かげ)日向(ひなた)【左ルビ:うらおもて】【図】 広狭(ひろせま)【左ルビ:あらため】長短(ちやうたん)【左ルビ:たんとすこし】甲乙(かうをつ)【左ルビ:やまかい】【図】多少(たせう)【図】 空(くう)売高(うりたか)【左ルビ:あるなし】【図】考(かんがへ)変地(へんちの)【左ルビ:す□を】盛(せい) 衰(すゐを)【図】水損(すゐそん)【左ルビ:つふれ】【図】旱損(かんそん)【左ルビ:ひでり】之(の) 【右丁】 手当(てあて)【左ルビ:ひとをすくふ】者(は)【図】溜井(ためゐ)【左ルビ:みづをいれる】【図】河(かは)【左ルビ:みづ】 筋(すぢ)者(は)【左ルビ:みちをたしかにする】【図】堤(つゝみ)【図】築(つき)筧(かけひ)【左ルビ:みづをよぶ】【図】 【図】埋樋(うめどひ)【左ルビ:ちにうづめる】圦(いり)土手(どて)【図】堰(かはよけ)【左ルビ:□みさきをよける】齟(くひ) 【図】齬(ちがい)関(せき)【左ルビ:どてにつく】【図】板(いた)羽口(はくち)柵(しからみ)【左ルビ:すべてどてをつくる】迄(まで) 【左丁】 逐一(ちくいち)目(もく)□□(ろみ)【論見(ろみ)】【左ルビ:いひあは□】 【残りの部分は大きく欠けている】 【右丁】【大きく欠けている】 藁灰【左ルビ:わらのたきがら】 【図】籾(もみ)芽(め)出【図】 【左丁】 付(つけ)苗代(なはしろ)【左ルビ:めだし】【図】案山子(かゝし)【左ルビ:とりおどし】鳴子(なるこ)【左ルビ:ひきいた】 【図】堀浚(ほりざらへ)【左ルビ:かゆる】【図】水曳(みづひき)水口(みづぐち)【左ルビ:みづをかぶせき】【図】 抜場(ぬきば)之(の)拵(こしらへ)【左ルビ:水のおとしぐち】【図】方(かた)旱魃(かんばつ)【左ルビ:ひでり】 【図】雨乞(あまごひ)【左ルビ:あめをいのる】【図】温夏(うんか)葉(は)【左ルビ:まなつしやうずる】【図】 【右丁】 渋(しぶ)滑虫(あぶらむしの)【左ルビ:すをむらす】【図】殃(わざはひ)【左ルビ:なんぎ】無_レ之(これなき)様(やう)是(これ) 又(また)勘弁(かんべん)【左ルビ:しあんしてつくる】【図】第一也(だいいちなり)【左ルビ:ことかんえうなり】御検見(ごけんみ)【左ルビ:やくにんくる】 を請(うけ)【図】坪苅田(つぼかりた)【左ルビ:でんぢのやうす】【図】場立(ばたて) 札(ふだ)【図】毛揃合毛(けそろひあいけ)【左ルビ:いづれもおほきさ】【図】附(つけ)無(なく) 【左丁】 相違(さうゐ)御年貢(ごねんぐ)【左ルビ:たうによりて】者(は)【図】口米(くちまい) 赤玉青砕(あかだまあおくだけ)【左ルビ:こめはしな〴〵あり)【図】無_レ之(これなき)様(やう)【図】 遂(とげ)_二吟味(ぎんみ)【左ルビ:みる也】【図】米見(こめみ)升取(ますとり)【左ルビ:はかりわけ】【図】 名主(なぬし)立会(たちあい)【左ルビ:けんぶんして】【図】縄俵(なわたはら)【左ルビ:おさむべきよういをなす】【図】 【右丁】 念入御蔵(ねんいれおんくら)【左ルビ|よくあらため】【図】納(おさめ)津出(つだし)【左ルビ|お□□にいでる】 場事(ばのこと)【左ルビ|ふなば】【図】別而(べつして)【左ルビ|なをあらため】未進(みしん)無之(これなき) 様(やう)可(べき)_二心掛(こころかけ)【左ルビ|わするべからず】【図】者也(ものなり)【左ルビ|か□□ものなり】【図】 将亦(はたまた)御巡検(ごじゆんけん)【左ルビ|だいくわんみまわる】【図】遵(じゆん)【左ルビ|あるき】 【左丁】 行(かう)【左ルビ|みる】之(の)節(せつ)【図】御伝馬(おてんま)【左ルビ|ごようのやく】【図】 御領(これう)私領(しれう)共(ども)【左ルビ|もつばにより】【図】村々(むら〳〵) 定(じやう)【左ルビ|さだめあり】【図】大助(おほすけ)【左ルビ|むほせい】遠村(ゑんそん)【左ルビ|とふくは】【図】加(か)【左ルビ|すくなく】 助(すけ)【図】役(やく)【左ルビ|いづる】幷(ならびに)助郷(すけごう)【左ルビ|ふくあたり】【図】問(とひ) 【右丁】 屋(や)【左ルビ|むら□】【図】人馬(にんば)【図】割触(わりふれ)【左ルビ|あてな】 順番(じゆんばん)【左ルビ|かはり〴〵】宿駅(しゆくえき)【左ルビ|いりきたる】之(の)【図】到(たう)【左ルビ|つぎ】 着(ちやく)【左ルビ|きたる】者(は)【図】御用(ごよう)無(なく)_二【左ルビ|ゆきとゞ□□】差支(さしつかへ)_一 【図】馬差(むまさし)【左ルビ|たつしの人】之(の)【図】任(まかせ)_二指図(さしづに)【左ルビ|いふにつき】 【左丁】 継送(つきおくり)【左ルビ|しゆくにわたしす】【図】荷物(にもつ)【図】宰領(さいりやう)【左ルビ|せわやくの】 中(ぢう)《割書:江》【左ルビ|ひとに】【図】渡(わたし)_レ之(これを)道(みち)橋(はし)【左ルビ|かよひのみち〳〵】【図】船(ふね) 【図】川渡(かはわたし)【左ルビ|かはすぢとう】【図】往還(わうくわん)【左ルビ|とをりのみち】大(だい) 道(□□)【みち】之(の)【図】掃除(さうじ)【左ルビ|ちりをとる】【図】他村(たむら)【左ルビ|ほかのさと】 【右丁】 入会(いりあい)之(の)境(さかひ)【左ルビ|ゆく〳〵のわかれ】【図】我卒(がさつ)【拶】【左ルビ|しつれい】之(の) 【図】働(はたらき)無(なき)_レ之(これ)【左ルビ|つとめかたねんいれ】旨(むね)【図】可(べく)相(あい) 慎(つゝしむ)惣而(そうじて)【左ルビ|すべて】【図】荷物(にもつ)【左ルビ|おくるしな】之(の)【図】 貫目(くわんめ)【左ルビ|めかたをかける】【図】馬(むま)一疋(いつひき)【図】乗(のり) 【左丁】 掛(かけ)弐拾貫(にしうかん)【左ルビ|さだめ】軽尻(からしり)【左ルビ|とひやのきはめ】【図】五(ご)【左ルビ|これある】 貫目(くわんめ)【左ルビ|めかた】【図】駄荷(だに)三拾六貫(さんじうろくくわん)【左ルビ|むまにつけるめかた】 目(め)【図】何連茂(いづれも)【左ルビ|どれ〳〵もすみし】【図】少々(せう〳〵) 宛(づゝ)用捨(ようしや)可(べき)_レ有(ある)_レ之(これ)欤(か)【左ルビ|しらぬふりをするこそにんばのたすけなり】【図】 【右丁】 本(ほん)乗物(のりもの)【左ルビ|あん□□】壱挺(いつてう)【以下の部分空白】 人(にん)山駕籠(やまかご)【左ルビ|□り】壱挺(いつてう)者(は)【図】 四人(よにん)掛【左ルビ|ふだをみて】【図】分持(わけもち)【左ルビ|わけかけ也するにけつれはめ】一人(いちにん)者(は) 五貫目(ごかんめ)也(なり)長持(ながもち)【左ルビ|しゆくのつぎ】之(の)【図】貫(くわん) 【左丁】 目(め)者(は)都而(すべて)軽重(けいしう)【左ルビ|おもしかるし】【図】有_レ之(これあり)【左ルビ|さだまりて】 其外(そのほか)【左ルビ|ひとしゆくおくるに】一人(いちにん)【図】五/貫目(くわんめ)【左ルビ|きまり】之(の) 積(つもり)【左ルビ|さだめ】を以(もつて)【図】継合(つぎあい)【左ルビ|しゆく〴〵をおくり】候(さういふ)事(こと) 御大法也(ごたいほうなり)【左ルビ|おんさだめなり】【図】平生(へいぜい)【左ルビ|つね〴〵】【図】 【右丁】 重(おもんじ)_二【図】【図】 御公儀(ごかうぎを)_一【左ルビ|おほやけ】【図】御領私領之(ごれうしれうの)【左ルビ|かみのごれうちわたくしのもちば】 【図】奉敬(たてまつりうやまひ)【左ルビ|ありがたくおもひ】【図】御代官(おんだいくわん)【左ルビ|かみをたつとみ】を 可(べし)_レ顧(かへりみる)_二【図】其身之(そのみの)分限(ぶんげんを) 【左丁】 家(いへ)【左ルビ|ちたく】之(の)【図】造作(ざうさく)者(は)【左ルビ|てまはりおりふに】【図】不(ず) _レ用(もちひ)_レ釘(くぎを)【左ルビ|まかせすとも】【図】鉄物(かなものを)【左ルビ|いりやう】【図】不(す)_レ好(このま)【左ルビ|まにあはせ】 皆(みな)丸太(まるた)を【左ルビ|きをけつらずして】以(もつて)掘立(ほりたて)【左ルビ|□をうづめ】【図】大(おほ) 壁(かべは)【図】縄(なわ)▢(からげ)に可(べく)_二仕(し)上【左ルビ|まにあふをもつばらとし】【図】 【右丁】 床者(ゆかは)【左ルビや|ねだ】【図】簀子(すのこ)【左ルビ|たゝみ】撹(かき)屋根(やね) 者(は)【図】草(くさ)茅(かや)【図】葺(ふき)迫門(せど)【左ルビ|うらのくち】 【図】門(かと)【左ルビ|おもて】【図】埒(らち)墻(かき)開閉(あけたて)之(の) 【図】締(しまり)蔀(しとみ)格子(かうし)【左ルビ|のきしたまでのかりとり】蓮子(れんじ)【図】 【左丁】 窓(まど)鴨居(かもゐ)鴫居(しきゐ)【敷居】【左ルビ|ざうさくのところ】【図】戸(と)障(しやう)【左ルビ|たてぐ】 子(じ)【図】古物(ふるもの)【左ルビ|むさくとも】を 用(もち)ひ敷物(しきもの)【左ルビ|よきものを】 者(は)【左ルビ|はぶき】【図】莞(ゑ)莚(むしろ)【左ルビ|しきものは】【図】蒲席(がまござ)【左ルビ|ひをおわらす】【図】 □(あを)藁籍(たねござ)【左ルビ|つねは】【図】縁取(へりとり)珍客(ちんきやく)【左ルビ|きやくきたるときは】 【右丁】 之(の)節(せつ)者(は)【左ルビ|人きたるとも】備後(びんご)【図】表(おもて)減(げんじ)【左ルビ|□をくともよし】 奢侈(おごりを)【図】可_レ着_二麁服(そふくを)【左ルビ|あしき】_一【図】 木綿(もめん)織(をりを)【左ルビ|きぬをもちひず】【図】道具(だうぐ)者(は)【図】攪(わた)【左ルビ|いと】 車(くるま)【左ルビ|とりのどうぐ】唐弓(からゆみ)同(おなじく)弦(つる)糸(いと)【図】車(くるま) 【左丁】 紡錘(つむ)糸巻(いとまき)【左ルビ|おなじしゆるいなり】【図】触(わく)【図】桛(かせ) 綜杭(へくる)筬(おさ)【図】同(おなじ)框(かまち)杼(ひ)管(くだ)【左ルビ|はたにもちゆる】 【図】高機(たかはた)【図】下機(しもはた)【左ルビ|ふみはた】【図】 等(とう)也(なり)常々(つね〴〵)【左ルビ|いつも】糧(かて)者(は)【左ルビ|しよくるいにくはゆる】【図】岡稲(おかほ) 【右丁】 唐米(からほし)【左ルビ|げまいまたはかてにもちゆへきもの】【図】麦(むぎ)【図】挽割(ひきわり) 【図】枇米(しいな)【左ルビ|みのいらぬこめをこく】粉割(こさけ)【図】陳倉(ぼんほ)【左ルビ|あしきこめ】 米(ち)迄(まで)【図】扱墾(こきこなし)【左ルビ|たりにかけ】【図】搗(つき) 搓(こなし)精(しわけ)【左ルビ|ふるい】【図】、随分(ずいぶん)【図】大切(たいせつ)【左ルビ|むたなきやうに】に 【左丁】 俵粮(ひやうらう)【左ルビ|えつがい】仕込(しこみ)【図】置(をき)飢饉(ききん)【左ルビ|ひでり】之(の) 節(せつ)【図】不(ざる)_レ渇(かつへ)様(やう)【左ルビ|しよくのたすけとす】之(の)【図】心得(こゝろえ) 第一(だいいち)也(なり)茶菓子(ちやぐわしは)【左ルビ|つねのおごり】【図】麦焦(むぎこがし) 【図】糄米(やきごめ)を以(もつ)て可(べし)弁(へんず)【左ルビ|みをつゝしむべし】【図】 【右丁】 心(こゝろを)客人(きやくじん)には【左ルビ|まらうどほとに】【図】餅(もち)或(あるひは)温(うん)【左ルビ|いだすにはてづから】 飩(どん)或(あるひは)蕎麦切(そばきり)【左ルビ|つくりてちそうとする】【図】又(また)者(は)池(いけ) 沼(ぬま)之(の)魚(うを)を取(とり)【左ルビ|人をたのまずあみをうけてとる】【図】採園(さいゑん)【左ルビ|はたけの】 之(の)野菜(やさい)【左ルビ|せんたい】【図】手醸(てつくり)之(の)【左ルビ|ぢにてできる】【図】 【左丁】 酒(さけ)にて可(べし)_二饗応(もてなす)_一【左ルビ|あつかふ】【図】野(や) 業(ぎやう)之(の)隙(ひま)【左ルビ|やすみ】には【図】木樵(きこり)【左ルビ|やまにはに】或(あるひは) 落葉(おちば)【左ルビ|あり】【図】掻(かき)【図】草履(ざうり)草(わらん)【左ルビ|つくりをくべし】 鞋(じ)【図】作(つくる)_レ之(これを)也(なり)草(くさ)【左ルビ|のへんにいで】【図】藁(わら) 【右丁】 粟(あは)稗殻(ひへから)【左ルビ|できあくたをいふ】は稲村(いなむら)【図】茅(かや) 巻(まき)にて【図】抱(かこい)_レ之(これを)葭山(よしやま)【左ルビ|す□へん】【図】 芦原(あしはら)【左ルビ|あしのといふ】【図】荻(おき)薄(すゝき)【左ルビ|にはくさ】【図】秣(まくさ) 場(ば)之(の)枯草(かれくさ)【左ルビ|むまにやるくさ】に至(いたる)迄【図】刈(かり) 【左丁】 取(とり)牛(ぎう)【図】馬(ば)之(の)飼料(かひりやう)【左ルビ|□じき】【図】粮(かてに)【左ルビ|よけいに】 可(べし)_レ用(もちゆ)_レ之(これを)【左ルビ|つかひてよし】【図】扨(さて)亦(また)牛(うし)馬(むま)【左ルビ|だいじうけ】【図】 之(の)馬口労(ばくらう)【左ルビ|つかひて】【図】歳(とし)之(の)文字(もんじ)【左ルビ|ひとにたがひたり】 【図】先(まづ)牛(うし)者(は)【左ルビ|となくのちがふなり】▢(ぐ)【牛+具】二歳(にさい)三歳(さんさい)▢(し)【牛+四】図】 【右丁】 四歳(しさい)【左ルビ|はにてとしをしる】【図】□(かい)【牛+介】五歳(ごさい)【左ルビ|ものはむまいつゝなれば】【図】 □(こう)【牛+冓】六歳(ろくさい)【左ルビ|こまのろくさいなれば】【図】犢(こうし)馬(むま)者(は)【左ルビ|つくまいのはおり】【図】 □(くわん)【馬ー灬+下】一才(いつさい)▢(ひ)【馬+非】三才(さんさい)【左ルビ|いづれもむまのとししきにわけてちやう】【図】□(てう)【馬+兆】四才(しさい)【左ルビ|こんあり】 【図】嘶(いななく)声(こゑ)歳(とし)蹄(ひづめ)【左ルビ|わかきとおひたるをこゑにてしるゝ】【図】相(あい) 【左丁】 改(あらため)【図】売買(うりかひ)之(の)【左ルビ|ねだんをさだめ】【図】名(なにし)【左ルビ|なも】 負(おふ)【左ルビ|たかき】【図】名所(めいしよ)古跡(こせき)【左ルビ|きうせきをたづねんには】【図】古(こ)【左ルビ|ふるき】 戦場(せんぢやう)【左ルビ|いくさば】【図】古墳(こふん)【左ルビ|ふるきづか】【図】荒(あら)【左ルビ|かいへん】 海(うみ)【図】内海(うちうみ)【左ルビ|なみよするところ】【図】潟(かた)磯(いそ)汀(みぎは)【左ルビ|よりてなあり】 【右丁】 入江(いりえ)【図】塩(しほ)浜(はま)津(つ)【左ルビ|いつれもみなとにちかきところふなつき】【図】湊(みなと)【左ルビ|なみうけ】 【図】菱垣(ひしかき)廻船(くわいせん)【左ルビ|わうへんするふね】【図】川(かは)者(は) 高瀬(たかせ)【左ルビ|おやふね】【図】舟(ふね)筏(いかだ)【左ルビ|こぶね】【図】都而(すべて)【左ルビ|そうじて】 可(べし)_レ用(もちゆ)_二古法(こほう)【左ルビ|ふるきを】之(の)例(れいを)【図】如(ことく)_レ斯(かくの)其(その) 【左丁】 道々(みち〳〵)を【左ルビ|これまでのとほりにする】【図】弁(わきまへ)知(しり)猥(みだりに)【図】 【図】不(ず)_レ伐(きら)_レ二山林(さんりん)之(の)【左ルビ|やまのはしのたけやきの事】【図】竹木(ちくぼくを) 不(す)掠(かすめ)_二【左ルビ|うばふこと】【図】人(ひと)之(の)地(ちを)_一【左ルビ|ちめんなり】不(ず)_レ致(いた)_二隠(をん)【左ルビ|かくすことば】【図】 田(でんを)【左ルビ|たなり】【図】正直(しやうぢき)【左ルビ|まつすぐなる人】【図】第一(だいいち)之(の)輩(ともがら)は終(つひに)【左ルビ|ともがらとははうばいなり】 【右丁】 子孫(しそん)【左ルビ|こやまごなり】永(ながく)【図】成(なし)富貴(ふうき)【左ルビ|たくさんにくらすこと】【図】繁昌(はんじやう)之(の)【左ルビ|さかえるいへなり】 【図】家門(かもんを)【左ルビ|これゆいへなり】平生(へいぜい)【左ルビ|ふだんのこと】【図】佛神之(ぶつしんの)【左ルビ|ほとけやかみさまをいのことが】叶(かなふ)_二 冥慮(みやうりよに)_一【左ルビ|をんこゝろにかなふ】【図】事(こと)不(ず)_レ可(べからす)_レ有(ある)_レ疑(うたがひ)【左ルビ|けつしてまよわずにすること】【図】 仍而(よつて)如(ごとし)_レ件(くだんの)【左ルビ|ものゝつばまりをいふ】【図】 【右左丁】 消息往来画抄  実語教画抄 庭訓往来画抄 古状揃画抄  女大学画抄 七《割書:つ》いろは画抄 三字教画抄  千字文画抄 百姓往来画抄 名尽国名画抄 用文章絵抄 同   二編 同   三編 各【右?】絵抄之儀は御幼稚にて御方の御手□【近ヵ】に差おかれ候 はゝ御たい屈なく自然と御熟読に相成候ため此後 □□□【色々?】追々出板仕候間御求め可被下候     《割書:馬喰町四丁目》  東都書林    吉田屋文三郎板 【奈良教育大学教育資料館所蔵、 https://www.nara-edu.ac.jp/LIB/collection/ohrai-mono/c13-001.htmを参照しました】 【裏表紙】 【文字無】