もつてす祭礼 祈祷(きたう)は浮屠(ふと) 巫覡(かんなき)にたのみやまひは医薬にまかせ なば重なることはよもあるまじ こゝろまよひて薬を用ひず 鬼神の墳墓に日参なし貧乏(びんぼう) 神をまつらぬやう 篁洲翁も  いひをけり 留青集(りうせいしう)に鬼神の社を建立(こんりう)する化縁(けちゑん)の疏を戴たり   されば和漢ともまゝある事なり云云            東献山丁の北窓に               岳亭春信写           薬用も手当を             さきに□□がなる             写すもあ□□□□                 山もなにかは                    文の屋                     仲 丸贅                     麻疹(はしか)に宜(よろしき) 食物(しよくもつ)                  一 くず 一 だいづ 一 しようが 一やへなり 一 な                  一 さゝげるい 一 だいこん 一 にんじん 一 くはしるい                   一 かつをぶし 一 しいたけ 一 こんぶ《割書:そのたのうみ|くさるい》 一たうざづけ かうのもの □信□ず 一ゆり 一ふき 一ふ                   一かんひゃう 一ながいも 一くわゐ 一とうぐはん 一しろうり                     其外の食物は五十日いむおもきは百日いむべし                     ゆあみかみゆひ七十五日ほど見合すべし                     いつさいふじやうのものあしきにほひをかぐべからす                     かわくともゆちやを用ゆべからす《割書:あくなり □□むぎを|せんじのむべし》                     かせたるのち廿一日の間しらかゆばかり用ゆへし                         《割書:伝□よのししよくもつをもちゆればかへりてよびやう引なして|ひたちがたし かたくつゝしむ事かんやうなり》                     房事(ぼうじ)は百日の間かたくつゝしむべし