【上段】    変(へん)化天 災(さひ)持扱の書付    ゆり置申一札の事 一 自身(ししん)義御当地へ対(たい)し僅(わつか)なる動乱(とうらん)より  家並一糸乱 妨(ほう)の上 家 台(たい)骨(ほね)を  打折土蔵殿壁吉殿に  疵(きつ)付候段まつたく以て  時候の上前後もんちやく仕  騒動ゆりかへし御座なく  神々の怒る所 既(すて)に蒲(かは)焼にも  およぶへくを苦(く)けん方  御持扱に依て御了簡(りやうけん)  なし下され以来は  ゆりかたく奉損候  地から上は向後  ゆすりかましき  義相つゝしみ  可申候万一家蔵を  微塵(みちん)体の義ゆれあり候はゝ  要石を以て磐(いわを)とも押へさせられへく  其節石かへしの義致間敷五七の雨  ふつてふたんの如し          千島ゆり返し            かたつき屋破損次店   太平万年ゆれなし月    なまつや                 ぬら九郎    御証人 鹿島(かしま)屋          守(まも)助殿 かしま 「おれが   ちつと  ゐぬまに モウ  あはれ    やァかる こまつたやつた  はやくとつて     けへして おさへすは   なるまい  ハイ〳〵   うまた     〳〵 【下段】 □□□□「ひげの□□□□ ぬかしたからおれはほうのさきて?にしてやろう こううしろからおゝさえ〳〵とつは日よとろ              テンツゝテンツゝ なまつ 「サアうぬらァよくおれの ことをのらくらたの なまつやろうたのと ぬかしたなはゝかりなから とろッ子たあ こたいそうな ふしんを しやァ   かつて かはら  やねたの にかいや  たのと  ぬかし   ても  おれか   ひけの    さきて さんはを  ふま   せるの     た  人を  うへに  したから  にやァ やてへほね    から こしのほね    まて たたきをるそ  かくこを    しろ 丸太 「なにこのてへそうめ  おれもさいもくかして  きくみのまる太郎と  いつちやァあしはあしはと  たてられて とそうやいへの はしら にもなるもんたァ あんまりひり〳〵  はねまはると なまてしをづけに やらかすそ  イヤ とつこい     うこ      きやァ      かるな 女 「アレ〳〵なまつかあはれるよ   ほうやはやくにけな         くははら〳〵  そうしやァ   なかつた   まんさいらく      〳〵〳〵