【コマ3の右頁】 ・みられよこの堂々たる配役の豪華と製作のスタツプを… ・壯麗豪壯天下に誇る映畵王國松竹キネマの勇途は遂に完成せんとす 松竹キネマ蒲田撮影所・下加茂撮影所・右太衛門プロ・松竹専屬歌舞伎劇壇・合同 忠臣藏 ・製作總指揮…城戸四郎 ・製作指揮……井上重正 ・撮影指揮……大久保忠素 ・時代考證……水門王吉 ・進行…………大久保忠素 ・衣裳…………松坂屋 ・美術考證……倉滿南北 ・撮影事務……六車修 ・〃……………久保田たつを ◇オールトーキー◇ 巨星・衣笠貞之助・本格的代表監督作品 早水藤左衛門……日下部龍馬 菅野三平…………竹内容一 大石内藏助………坂東壽三郎 原惣右衛門………堀正夫 大石瀬左衛門……髙田浩吉 浅野内匠頭………林長二郎 吉良上野之介……上山草人 柳澤出羽守………岡讓二 脇阪淡路守………市川右太衛門 加藤遠江守………結城一朗 片岡源吾衛門……坪井哲 武林唯七…………長島武夫 梶川與惣兵衛……宮島健一 多門傳八郎………澤井三郎 伊達伊織…………風間宗六 勝田新左衛門……坂東好太郎 不破數右衞門……齊藤達雄 その妻お繼………飯田蝶子 大高源吾…………大山健二 大石主税…………瀧口新太郎 内藏助妻理玖……川田芳子 吉千代……………菅原秀雄 大野九郎兵衛……岩田祐吉 ・新左衛門妻みつ…千早晶子 ・玉虫七郎右衛門…風間宗六 ・外村源左衛門……小林十九二 ・その悴九十郎……實川正三郎 ・草間格之助………堀正夫 ・淺倉喜平…………中村政太郞 ・幸駄天の猪公……廣田昂 ・千坂兵部…………藤野秀夫 ・矢頭右衛門七……阪東壽之助 ・母親くに…………中川芳江 ・碇床主人…………坂本武 ・大竹重兵衛………志賀靖郎 ・小山源五左衛門…關操 ・進藤源四郎………髙田浩吉 ・浮橋太夫…………八雲惠美子 ・おるい……………岡田嘉子 ・八重………………田中絹代 ・堀部安兵衛………小林重四郎 ・小林平八郎………尾上榮五郎 ・吉田澤右衛門……林長二郎 ・淸水一角…………中村吉松 ・鹽見五郎兵衛……市川右太衛門 ・瑤泉院……………川崎弘子 ・戸田局……………柳咲子 ・京の廓の小菊……浦波須磨子 ・〃仲居まん………東榮子 ・〃せん……………環歌子 ・〃染羽……………大林梅子 ・〃のぶか…………河上君榮 ・〃小櫻……………千曲里子 ・〃しん……………綾路恭子 ・〃力彌……………北原露子 ・〃小妻……………飯塚敏子 ・勅使………………風間宗六 ・〃…………………小笠原章二郎 ・伊達左京亮………小林重四郎 ・大友近江守………中村吉松 ・品川豊優守………關操 ・九郎兵衛の用人…小泉嘉助 ・九十郎の嫁………井上久榮 ・千坂の用人………永井柳太郎 ・笠原長太郎………押本映治 土橋式松竹フオーン………綠音 東西松竹樂劇部女生總出演 【コマ3の左頁】 大正舘週報・京城櫻井町・大正舘發行・福崎濱之助・編輯兼發行・中水友之助・印刷所・西尾印刷所印行 ”人生の處女航海” 蒲田現代映畵・・佐々木恒次郞・監總作品・ 丘を越えて主題歌 作詞……島田芳文 作曲……古賀政男 (一) お丘を越えて行かうよ まずみの空は朗かに 晴れてたのしいこゝろ 鳴るは胸の血潮よ たゝえよわが靑春を いざゆけ、はるか希望の 丘を越えて (二) 丘を越えて行かうよ 小春の空はうらゝかに 澄みてうれしいこゝろ 湧くは胸の泉よ たゝえよわが靑春を いざきけ遠く希望も 鐘は鳴るよ Columbia【ロゴ】 コロムビアレコード吹込・レコード作曲界に於け る一代の流行兒・古賀政男作曲中の代表的名曲た る「丘を越えて」よりヒントを得て 秋季大祭奉祝週間 ・・松竹キネマ・・ 大正舘週報 忠臣藏【印】 オール・トーキー【印】 前後篇【印】 松竹総動員撮影【印】 ・松竹のみが製作出來得る・【印】 ・大作品です。御吹聴下さい・【印】 【右頁】 ・みられよこの堂々たる配役の豪華と製作のスタツプを… ・壯麗豪壯天下に誇る映畵王國松竹キネマの勇途は遂に完成せんとす 松竹キネマ蒲田撮影所・下加茂撮影所・右太衛門プロ・松竹専屬歌舞伎劇壇・合同 忠臣藏 ・製作總指揮…城戸四郎 ・製作指揮……井上重正 ・撮影指揮……大久保忠素 ・時代考證……水門王吉 ・進行…………大久保忠素 ・衣裳…………松坂屋 ・美術考證……倉滿南北 ・撮影事務……六車修 ・〃……………久保田たつを ◇オールトーキー◇ 巨星・衣笠貞之助・本格的代表監督作品 早水藤左衛門……日下部龍馬 菅野三平…………竹内容一 大石内藏助………坂東壽三郎 原惣右衛門………堀正夫 大石瀬左衛門……髙田浩吉 浅野内匠頭………林長二郎 吉良上野之介……上山草人 柳澤出羽守………岡讓二 脇阪淡路守………市川右太衛門 加藤遠江守………結城一朗 片岡源吾衛門……坪井哲 武林唯七…………長島武夫 梶川與惣兵衛……宮島健一 多門傳八郎………澤井三郎 伊達伊織…………風間宗六 勝田新左衛門……坂東好太郎 不破數右衞門……齊藤達雄 その妻お繼………飯田蝶子 大高源吾…………大山健二 大石主税…………瀧口新太郎 内藏助妻理玖……川田芳子 吉千代……………菅原秀雄 大野九郎兵衛……岩田祐吉 ・新左衛門妻みつ…千早晶子 ・玉虫七郎右衛門…風間宗六 ・外村源左衛門……小林十九二 ・その悴九十郎……實川正三郎 ・草間格之助………堀正夫 ・淺倉喜平…………中村政太郞 ・幸駄天の猪公……廣田昂 ・千坂兵部…………藤野秀夫 ・矢頭右衛門七……阪東壽之助 ・母親くに…………中川芳江 ・碇床主人…………坂本武 ・大竹重兵衛………志賀靖郎 ・小山源五左衛門…關操 ・進藤源四郎………髙田浩吉 ・浮橋太夫…………八雲惠美子 ・おるい……………岡田嘉子 ・八重………………田中絹代 ・堀部安兵衛………小林重四郎 ・小林平八郎………尾上榮五郎 ・吉田澤右衛門……林長二郎 ・淸水一角…………中村吉松 ・鹽見五郎兵衛……市川右太衛門 ・瑤泉院……………川崎弘子 ・戸田局……………柳咲子 ・京の廓の小菊……浦波須磨子 ・〃仲居まん………東榮子 ・〃せん……………環歌子 ・〃染羽……………大林梅子 ・〃のぶか…………河上君榮 ・〃小櫻……………千曲里子 ・〃しん……………綾路恭子 ・〃力彌……………北原露子 ・〃小妻……………飯塚敏子 ・勅使………………風間宗六 ・〃…………………小笠原章二郎 ・伊達左京亮………小林重四郎 ・大友近江守………中村吉松 ・品川豊優守………關操 ・九郎兵衛の用人…小泉嘉助 ・九十郎の嫁………井上久榮 ・千坂の用人………永井柳太郎 ・笠原長太郎………押本映治 土橋式松竹フオーン………綠音 東西松竹樂劇部女生總出演 大正舘週報・京城櫻井町・大正舘發行・福崎濱之助・編輯兼發行・中水友之助・印刷所・西尾印刷所印行 【左頁】 ”人生の處女航海” 蒲田現代映畵・・佐々木恒次郞・監總作品・ 丘を越えて主題歌 作詞……島田芳文 作曲……古賀政男 (一) お丘を越えて行かうよ まずみの空は朗かに 晴れてたのしいこゝろ 鳴るは胸の血潮よ たゝえよわが靑春を いざゆけ、はるか希望の 丘を越えて (二) 丘を越えて行かうよ 小春の空はうらゝかに 澄みてうれしいこゝろ 湧くは胸の泉よ たゝえよわが靑春を いざきけ遠く希望も 鐘は鳴るよ Columbia【ロゴ】 コロムビアレコード吹込・レコード作曲界に於け る一代の流行兒・古賀政男作曲中の代表的名曲た る「丘を越えて」よりヒントを得て 秋季大祭奉祝週間 ・・松竹キネマ・・ 大正舘週報 忠臣藏【印】 オール・トーキー【印】 前後篇【印】 松竹総動員撮影【印】 ・松竹のみが製作出來得る・【印】 ・大作品です。御吹聴下さい・【印】 ”人生の處女航海” 松竹キネマ蒲田超特作現代劇 コロムビアレコード吹込の代表名曲 「丘を越えて」にヒントを得て ・脚色…・………伏見晃 ・監督……………佐々木恒次郞 ・キヤメラ………田中武治 ……配役…… 横田俊作…………竹内良一 父善助……………武田春郎 村井京平…………藤野秀夫 息龍雄……………日守新一 宮田節子…………川崎弘子 藤田淳造…………奈良眞養 服部民藏…………新井淳 芙美子……………伊達里子 ◇梗槪◇ 銀行頭取村井京平の息子龍雄は金 錢を湯水の如く使ふ放蕩兒で街のモダンガー ル扶美子の誘惑にかゝり種々な口實を設けて は父親から金を搾取して居たが、或日も銀行 に父を訪ねて金を要求し、忙しいからと拒ま れるや、行員横田俊作が机上に帳簿と紙幣を 並べて計算してゐるすきに乗じて一つの紙幣 束をさらつて逃げた。俊作は金錢横領の廉で 刑事に引かれが、京平は龍雄の不始末を知り 其口添で俊作の無罪は立證され釋放されたが 銀行を解職されてしまつた。其日の生活に困 る様になつた彼は隣室のルンペン黑田の誘惑 に乗り俊作の勤めて居た銀行に忍び入つて金 庫室から札束を奪つた。が拳銃の彈に追はれ て逃げる街角でトラツクにはねとばされてし まつた。やがて彼は年若い女に抱き起されて 其アパートに連れてゆかれ、正氣に返つて彼 は驚いた。彼女節子は兄の學費を稼ぐ爲に根 限り働いて來たが其兄が俊作と同じ所で同じ 様に自動車にはねられて死んてしまつたので あつた。今は女給として働いて居る傷癒へて から二人は湖畔の温泉地へ行つた。彼が銀行 から取つた金で……やがて歸京してさゝやか な新居に落ちついた時刑事は彼を連行した。 歸らない數日の後節子を訪ねて眞相を語つた のは村井であつた。始めて知つた節子は驚き と悲しみに呆然とした、が情狀酌量されて俊 作は歸つて來た。抱き合つて喜ぶ二人の前に 村井京平から「村井興業會社」の社員採用の 通知があつた。 ”髪結新三” 松竹京都下加茂特作時代劇 ・原作………………河竹默阿弥彌 ・脚色………………大塚稔 ・監督………………二川文太郎 ・キヤメラ…………伊藤武夫 ・〃…………………片岡淸 ……キヤスト…… 髪結新三……………林長二郎 彌田五郎源七………堀正夫 三又次郎三…………中村吉松 居酒屋三右衛門……志賀靖郎 勝奴…………………小泉嘉輔 手代忠七……………髙田浩吉 城木屋お駒…………井上久榮 蝶廼屋小梅…………飯塚敏子 [梗槪] 江戸佐賀町居酒屋三右衛門を叩 き起し、濡れ鼠の娘を小脇にノツソリ入 つて來たのは髪結新三だつた。城木屋と 云へば聞えた材木問屋の一人娘お駒が、 母が家運挽回の爲め不男のガリガリ者越 後屋の番頭を持參金五百兩目當の入婿さ せるつもり、ところがお駒には可愛い手 代の忠七といふものがある。その忠七と どうせ此の世で添えぬならとドンブリコ 大川へ心中決行の所をお駒丈通り掛つた 新三の爲め救ひ上げられたのだつた。  富吉町の新三の家にはお駒が監禁され たゐた。一方新三は小惡黨城木屋の娘と 知ると大喜び、兩國で水藝の小屋に出て ゐる情婦小梅に出逢ふと柳原仕立のかた ぎ姿に早變りして、城木屋へ行き人事の 様にお駒が新三といふ惡黨に救はれてゐ る、自分が中に入つてやるからと金にし やうとしたが世馴れた善八の爲めにうま く行かず歸宅。新三の留守に勝奴美しい お駒をものにしやうとしてお駒に逃げ出 され追ひかける中、夜綱の漁師に助けら れた忠七に助けられ、やれ嬉しやと思ふ とたん、城木屋歸へりの新三の爲め忠七 は叩きのめされてしまつた。お駒を押入 れに押込めて待つてゐると城木屋の女主 人お常が善八と同家出入りの彌太五郎源 七同伴でやつて來た。源七の出現にはい さゝか參つたが、度膽を据えてまんまと 百兩お駒と引換えに懐中へ--こゝまで は新三中々齒切れがよかつたが、源七に は散々ひどい目に逢ふし次郎三には小梅 をとられるしで散々男を下げた。不如意 の新三はフトお駒が愈々養子を迎へるこ とになり、城木屋に憎い次郎三が居る と知り闇討ちしてやらうと出掛けた。時 せつぱつまつたお駒が忠七と二度と逃走 し逃げ出すところをパツタリ逢つた新三 はお駒を連れて三右衛門の家へ逃げ込ん だが、源七に取り巻かれ逃がれぬと知る と忠七とお駒を裏から船で落してやり己 れは出出刄をプツヽリ腹へ--惡人らし い最後を遂た…………。 ”浪子” オールトーキー パラマウント社特別提供映画 オリエンタル映畵第一回發聲映畵 ・原作………………徳冨蘆花 ・シナリオ…………森岩雄 ・監督………………田中榮三 ・綠音ウエスタン・エレクトリツク式 ……主要人物…… 浪子…………………水谷八重子 武男…………………大日方傳 片岡中將……………汐見洋 ヽ〃夫人……………水源和子 川島母堂……………林千歳 千々岩………………寺島信 山本…………………澄川久 豊子…………………岡本千鶴子 お幾…………………津々美晴子 特別出演……………大辻司郎 〃……………………松井翠聲 〃……………………古川綠波 衣裳調整……………三越 美粧…………………ハリウツト美容院 總務…………………西本聿三 撮影…………………三村明 〃……………………町井晴春美 〃……………………池戸豊 音樂指揮……………松山芳野里 美ーナ證……………河野鷹思 テ……………………松山千惠子 美術考容……………高橋歌子 略筋--逝くなつた母の優しさにひきか へて浪子の迎へて第二の母はあまりにも 冷たかつた。事每に邪魔扱ひと吒責の日 が浪子に續いたが、心すなほな彼女はじ つとそれを耐え忍んだ。父片岡中將はそ れをよく知つてゐたが、妻に氣兼ねして は秘かに浪子を慰めるだけだつた。片岡 家の下男や乳母は浪子に同情し、中將を 責め繼母に反抗しやうとしたが浪子は涙 ながらにそれを止める。だが、その暗い 浪子の生活は、明るい思ひやりの深い若 い海軍少尉川島武男の出現により變化し た。結ばれた二人に、新婚の樂しい日が 流れた。然し何處まで不倖せな彼女であ つたらう。かねてから浪子に戀してゐた 千々岩は、彼女が次第に健康を害し肺を 患つたのを利して、浪子と川島家の離間 策を企てた。我が子を溺愛し、血統を重 んじる武男の母は 千々岩から浪子の病 氣を脅かされて、武男の遠洋航海中遂に 浪子を離緣してしまつた。この冷酷な行 爲にも一言の反抗もなく、ただ愛する武 男の歸るのを待つてゐた浪子は、歸つて 來た武男に逢ふ間もなく、武男の名を呼 びつゞけて不運な一生を終つた。 ・怪談はトーキーから…怨々もゆる情炎 戰慄とグロ味の息づまる交錯篇!! ◇土橋式松竹フオーンオールサウンド板 次週上映の”新四谷怪談について” ・原案………………瀬戸英一 ・監督………………野村芳亭 ・キヤメラ…………小田濱太郎 ・音響記綠…………土橋式松竹フオーン ・伴奏………………松竹和洋管絃團 以上の如き特殊的製作スタツプに依り怪談トーキー映畵の先 驅を行くべくトツプを切れる新四谷怪談は蒲田の老錬野村芳 亭獨歩の大衆把握の手法意圖は見事サウンドの効果と相俟つ て効を奏して凄愴極まりなき怪談の戰慄のグロ味と怨々迫る 情火のおのゝきは眞に迫る………………… 岡讓二・八雲惠美子・筑波雪子等の製作メンバー情痴愛慾の 世界に起つた人生悲劇の挿話の一つ………………… ◇怪しい物音!!たまげる女の悲鳴!! そして物凄い呪と恨の靑い炎は迫る!! ◇主要配役◇ 藝妓峰吉……………八雲惠美子 お富…………………筑波雪子 旅役者仙十郎………岡讓二 衣裳屋女房…………飯田蝶子 峯吉の妹藝者………花岡菊子 〃……………………富士龍子 特に本映畵に出演の東京柳橋藝妓連 和泉屋八重太郎・豊の家小太郎・王營家鈴子 松千代田高奴・竹徳の家竹松・和泉屋桂子 初玉徳の家魚子・千代田家蝶子・ ・