江戸より之早打飛脚 到着去る二日夜亥刻頃 大地震にて桜田御屋敷 所々震潰然半【處と同義のつもりか】出火 御長屋向迄不残御 類【見消】焼失 之段申来候依之 着座【家老に次ぐ重臣】中則 御城罷出 上々様へ御機嫌 相伺候様と御座候以上 卯 十月四日  伊東次兵衛       田中善右衛門       池田半九郎       中野神右衛門            写 鍋嶋縫殿助様 【裏面】