【右上枠内・挿絵】 長崎 一方 【右下枠内・タイトル】 《振り仮名:瘡毒《割書:根|切》請合十日療治|そうどくねきりうけあひとうかりやうぢ》   薬代一ㇳまはり分拾匁也 【本文】 一私儀年来長嵜流にして外料(ぐわいりやう)りやうじ仕来(しきた)り候処わけて此度  げかんさうどく療治(りやうぢ)の義は私家方の薬にて何十ヶ年に相成  候共/請合(うけあひ)根切(ねきり)可申候 夫(それ)さうどく《振り仮名:初メ|はじめ》の義はいんきやうはれくさりよこね  に吹出(ふきだ)しはなおちこゑかれ足(あし)こしたゝず骨(ほね)がらみと成もの  多分(たぶん)相見へ候然る処私方/療治(りやうぢ)にてはけいふんざい用ひ申さず黒  やきの薬にて根を切申候尤かるきは十日おもき方は弐三廻り用  申候 極(ごく)むづかしき御方は此方へ引請(ひきうけ)療治仕候薬代の義は  一ㇳまはり分拾匁相掛り申候間御相談の上にて御出可被成候 【幟の文字】 《割書:目|印》【屋号 亀甲に?】瘡毒(さうどく)根切(ねきり)療治(りやうぢ) 【幟の左】 目印白きのぼり出し申候 【幟の下】 出張《割書:神田新 ̄シ橋内|はしもと町|二丁目中程》長崎矢部長安【印 矢部】