【表紙】 商売往来絵地引 全 万代珍宝 商売往来絵字引全     宝集堂板 夫(そ)れ書画(しよくわ)の芸(げい)の大(おほい)なるや。是(これ)を舒(のぶ)れば乾坤(けんこん)に 弥(わた)り。是(これ)を巻(ま)けば懐掌(くわいしやう)に蔵(かく)れ。五寸(ごすん)の筆管(ひつくわん)を 弄(もてあそ)びて造化(さうくわ)の秘蘊(ひうん)を現(あらは)し三歳(さんさい)の童子(どうじ)をして 億万世(おくまんせい)の古人(こじん)を友(とも)とせしめ。修身斎家(しうしんせいか)の道(みち)を 知(し)り。貴賤上下(きせんじやうげ)の分(ぶん)を弁(わきま)ふるも。皆(みな)書画(しよぐわ)の徳(とく)成(なら) ずや。古(いにしへ)は縄(なわ)を結(むす)びて印(しるし)となしに。鳥(とり)の跡(あと)を 学(まな)びて篆書(てんしよ)起(おこ)り。篆籒(てんちう)古文(こぶん)の八体(はつてい)分(わか)れて。 竟(つひ)に隷書(てん[れいヵ]しよ)の形(かたち)に帰(き)し。再(ふたゝ)び真行草(しんぎやうさう)の三体(さんてい)に 移(うつ)る世(よ)の有様(ありさま)に随(したが)ひて。変革(へんかく)する事(こと)此(かく)の如(ごと)し 画(ゑ)も亦(また)然(しか)り其初(そのはじめ)は。亀卜(きぼく)によりて形(かたち)を成(な)し。終(つひ) に山水(さんすゐ)に丹青(たんせい)して水(みづ)を治(をさ)め。万像(まんぞう)を写(うつ)して 不易(ふえき)の規模(きぼ)をあらはす。則(すなは)ち書(しよ)と画(ゑ)とは車(くるま) の両輪(りやうわ)あるが如(ごと)く。須臾(しばらく)も離(はな)るべからざる ものなり。心(こゝろ)動(うご)いて言語(ことば)を発(はつ)し。言語(ことば)は文字(もじ)に 形(かたち)を成(な)す。書(しよ)亦(また)変(へん)じて画(ゑ)にあらはれ。千代(ちよ)に八千(やよ[ちヵ]) 代(よ)に礫石(さゞれいし)の。巌(いはほ)となりて苔(こけ)むすまで。日(ひ)の行(ゆく)駒(こま)に 片時(へんし)もはなれず。士農工商(しのうこうしやう)日用(にちよう)の。言葉(ことば)の文字(もじ)に 形(かたち)を画(ゑが)き。令児愛娘(おこさんがた)の早解(はやわかり)。一寸(ちよつと)画工(ぐわこう)の手(て)を仮(かり)て 商売往来絵字引(しやうばいわうらいゑじびき)成(な)る                   又玄斎南可識 【挿絵】 【右丁】    礼 あめつちとわかれし中の人なれば □□【下をヵ】めぐみて上をうやまへ    楽 糸竹はをさまれる代のもてあそび あそびとしらばほどをすごすな    射 弓束とり矢をはぐわざは知らずとも 心の的をたがへぬぞよき    御 世をわたる人の心のきなれ駒 のりたがへてはあやふかるべし    書 よみかきを宝の山の麓とも しらでのぼらぬ人のはかなさ    数 そろ盤にもれたる道はなき物を いやしきわざといふぞ理なき 【左丁】 商売往来(しやうばいわうらい)絵字引(ゑじひき) 凡(およそ)商売(しやうばい)持扱(もちあつかふ)文字(もんじ)員数(いんす)取遣(とりやり)之(の)日記(につき)【挿絵】  是(これ)諸国(しよこく)遠近(ゑんきん) 往来(わうらい)或(あるひ)は晴雨(せいう) 地名(ちめい)人名(じんめい)を記(しるす) 証文(しやうもん)【挿絵】【挿絵】  家(いへ)蔵(くら)地所(ぢしよ)永代売渡(えいたいうりわた)し 或(ある)ひは金銀借用(きん〴〵しやくよう)その外(ほか)  手形(てがた)の分(ぶん)証文(しやうもん)なり 注文(ちうもん)【挿絵】  注文(ちうもん)は一切品物(いつさいしなもの) 寸法(すんほう)又 色(いろ)五色(こしき) 紋所(もんところ)好(このみ)等也   【見たままのレイアウトでの翻刻がややこしかったので、字引として内容が分かりやすいように、大文字の項目で一行、次の行に一段下げて説明文をまとめました。】 【右丁】 請取【挿絵】  請取(うけとり)は諸(しよ) 方(はう)払方(はらいかた)印(ゐん) 形(ぎやう)等なり 質入(しちいれ)【挿絵】  質入(しちいれ)は貸質(かししち)或(ある) ひは金銀(きん〴〵)品物(しなもの)取替(とりかへ) 利足(りそく)貸借(かしかり)等也 算用帳(さんようちやう)【挿絵】  是(これ)は士農工商(しのうこうしやう) 共(とも)用ゆ金銀(きん〴〵)高(たか) 出入(ていり)算用(さんよう)なり 目録仕切(もくろくしきり)【挿絵】  是(これ)は諸国(しよこく)往来(わうらい) 品物(しなもの)積送(つみおく)り高(たか) 直段(ねだん)等也 之(の)覚(おぼへ)也(なり)先(まづ)両替(りやうがへ)之(の)金子(きんす)大判(おほばん)【挿絵】   【左丁】  大判(おほばん)は諸侯(たいみやう)方(がた)御用 に成物(なるもの)也 金(かね)位(くらゐ)分(わか)るよし 時(とき)により相場(さうば)あり 小判【挿絵】  是(これ)金(きん)一 両(りやう)に用る もの也 壱歩(いちぶ)【挿絵】  これは当時(たうじ) 銀(ぎん)にて額(がく) なる物(もの)也 弐朱(にしゆ)【挿絵】  是(これ)は当時(たうじ) 金(きん)にて 造(つく)る也 金(かね)者(は)位(くらゐ)品(しな)多(おほし)所謂(いはゆる)南鐐上銀子(なんりやうじやうぎんす)丁(てう)豆板(まめいた)灰吹(はいふき)等(とう)  是(これ)は金銀(きん〴〵)吹立(ふきたて)の名(な)にして  極上(ごくじやう)の品(しな)は南鐐(なんりやう)上の位(くらゐ)  にて皆(みな)新金(しんきん)吹立(ふきたて)の名(な)也 考(かんがへ)_二 【見たままのレイアウトでの翻刻がややこしかったので、字引として内容が分かるように、大文字の項目で一行、次の行に一段下げて説明文をまとめました。】 【右丁】 贋(にせ)与(と)本手(ほんてを)【最後に訓点_一が付くと思われるが見えず】  是は偽物(ぎふつ) 正真等(しやうしんとう)の 見分(みわけ)なり 貫(くわん)目(め)分(ふん)厘(りん)毛(もう)払(ほつ)迄(まで)  これは物(もの)の大数(たいすう)小数(せうすう)にて 壱貫目(いつくわんめ)百目一 匁(もんめ)壱 分(ふん)  壱 厘(りん)一 毛(もう)等 量目(はかりめ)なり 以(もつて)_二 天秤(てんびん)【挿絵】   これ天秤(てんびん)なり分(ふん) 銅(どう)にて金銀(きん〴〵)の 目方(めかた)を見る 分銅(ふんどうを)_一【挿絵】  これ 分銅(ふんどう) なり 無(なく)_二相違(さうゐ)_一割符(わりふ)可(べき)_レ令(せしむ)_二売買(ばい〴〵)_一也(なり) 【左丁】 【挿絵】  これは荷物(にもつ)作(つく)る上(うへ)にて何品(なんしな)  によらず天秤(てんびん)にかけ目方(めかた)  相違(さうゐ)なきやう改(あらた)むる也 【挿絵】  右は箱入又 は壺(つぼ)入等大 小ある也 雑穀(ざうこく)【挿絵】  都(すべ)て 一切(いつさい)の 食物(しよくもつ)也 粳糯(うるしねもち)【挿絵】  俗ニうるち 餅米(もちまい)等也 種(たね)少々(せう〳〵)替(かは)る 早稲(わせ)【挿絵】  早稲は 少(すこ)し早(はや)く刈(かり) 上(あげ)るなり 晩稲(おくて)【挿絵】  是はおくて なり秋過(あきすぎ)て 刈(か)るなり 古米(こまい)【挿絵】  是(これ)は古米(こまい)也 古(ふる)く 土蔵(どざう)に積入(つみいれ)置(おく)也 新米(しんまい)【挿絵】  是(これ)出来(でき) 秋(あき)の米(こめ)也 【見たままのレイアウトでの翻刻がややこしかったので、字引として内容が分かるように、大文字の項目で一行、次の行に一段下げて説明文をまとめました。】 麦(むぎ)【挿絵】  是は麦(むぎ)也 早(はや)く蒔(まき)刈(かり) 入(いれ)るも早(はや)し 大豆(まめ)【挿絵】  大豆(だいづ)は常(つね) の豆(まめ)なり 小豆(あづき)【挿絵】 大角(たいかく)豆【左ルビ・ぞくさゝけ也】 【挿絵】 蕎麦(そば)【挿絵】  これは花咲(はなさき)至(いた)ツ て白(しろ)し挽(ひい)て粉(こ)に なし用ゆ 粟(あは)【挿絵】  是はあは なり斯 少(すこし)く黄(き) なる色(いろ)也 稗(ひえ)【挿絵】  稗(ひえ)は早(はや)く 成長(せいちやう)し 早(はや)く苅(かる)也 胡麻荏(ごまゑ)【挿絵】  胡麻(ごま)色(いろ)黒(くろ) 白(しろ)二種(ふたしな)あり 油(あぶら)ニ製(せい)す 菜種(なたね)【挿絵】  菜種(なたね)は花(はな) 色(いろ)黄(き)なり 油(あぶら)に製(せい)す 廻船(くわいせん)数艘(すそう)【挿絵】  是は大坂(おほさか)あるひは諸(しよ) 国(こく)ゟ積送(つみおく)る荷(に) もつぶねなり   積登問屋(つみのほせとひや)之(の)蔵入置(くらにいれおき)【挿絵】  是は国々(くに〳〵)より 着(つき)たる舩(ふね)の 荷物(にもつ)を上(あげ)る也 直段(ねだん)聞合(きゝあはせ)相場(さうばを)【挿絵】  是は米穀(べいこく)其外共 外々(ほか〳〵)の價(ねだん)と違(ちが)は ざるやう聞合(きゝあ)す也 不(ず)_レ残(のこら)於(おいて)_二売払(うりはらふに)_一者(は)運賃(うんちん)【挿絵】 【前頁の運賃】【挿絵】  これは遠近の運送(うんそう) 持運(もちはこ)びのかるこ賃(ちん) なり車(くるま)等もある也 水上口銭(みづあげこうせん)  是(これ)は舩(ふね) より河岸(かし) 揚(あげ)をする  【挿絵】  口銭(くせん) 等也 差引(さしひき)相究(あいきはめ)都合(つがう)勘(かんがへ)_二利潤(りじゆん)之(の)程(ほどを)_一【挿絵】  是(これ)は利分(りぶん)彼是(かれこれ) 差引(さしひき)勘定(かんぢやう)いたし 利分(りぶん)を見るなり 出入(いでゐり)之(の)有(あら)損失(そんしつ)者(ば)可(べし)_レ弁(わきまふ)_レ之(これを)譬(たとへ)者(ば)  【有_二損失_一者ヵ。訓点一二が抜けているか。】 味噌(みそ)【挿絵】  味噌(みそ)は大豆(まめ)を焚(に) て塩(しほ)かうじ等を 入(い)れ製(せい)するなり 酒(さけ)【挿絵】  是も米(こめ)にて製(せい)す 多(おほ)く池田(いけだ)伊丹(いたみ)に て作(つく)る色々(いろ〳〵)あり 酢(す)【挿絵】  酢はしん き造る を上品也 醤油(しやうゆ)【挿絵】  麦(むぎ)にて 製(せい)す 色々(いろ〳〵)有 麹(こうじ)【挿絵】  米(こめ)又は麦(むき)を 室(むろ)に入て 製(せい)す 油(あぶら)【挿絵】  あぶらも魚油(ぎよたう)木(き)の実(み)の 油(あふら) 色(いろ) 々 蝋燭(らうそく)【挿絵】  蠟(らう)は木(き)より 取(とる)也 斯(かく) のごとし目(め) 方(かた)色々(いろ〳〵) 紙(かみ)【挿絵】  紙(かみ)は和漢(わかん)色々(いろ〳〵)もつとも 美濃紙(みのがみ)西(にし)の内(うち)半紙(はんし) 其外種 類(しゆるゐ)多し 墨(すみ)【挿絵】  墨(すみ)も和漢(わかん) 色々(いろ〳〵)あり奈(な) 良(ら)上品(じやうひん)也 筆(ふで)【挿絵】  筆(ふで)も大小製(せい) かた 品(しな) 多(おほ)し 等(とう)也(なり)此外(このほか)絹布(けんぷ)之(の)類(るゐ)金襴(きんらん)【挿絵】  金(きん)らんは色(いろ)赤(あか)紫(むらさき) 黄(き)白(しろ)黒(くろ)色々(いろ〳〵)あり ■金糸(■きんし)入れ 繻子(しゆす)【挿絵】  繻子(しゆす)は丈(■)を一 丈余(じやうよ) 色(いろ)は五色(ごしき)種々(しゆ〴〵)あり 地紋(ぢもん)おりがらあり 緞子(どんす)【挿絵】  是も繻子(しゆす)に同じ 色(いろ)同じからず 模様(もやう)種々(しゆ〴〵)あり 紗綾(さや)  とれも大体(たいてい)同し 地(ぢ)は繻子(しゆす)緞子(どんす)より 薄(うす)し 縮緬(ちりめん)【挿絵】  縮緬(ちりめん)は京地(きようち)よろし中中(ちう■)一尺二寸 丈二丈四五尺 縞(しま)中形(ちうがた)色(いろ)は品(しな)多(おほ)し 山■(やままた)もん縮緬(ちりめん)を上品(じやうひん)とす 綸子(りんず)【挿絵】  りんずは多(おほ)く白(しろ) なり地(ぢ)もん大小 色々(いろ〳〵)あり 羽二重(はぶたへ)【挿絵】  はぶたへは京地(きやうち)至(いた) つて宜(よろ)し織巾(おりはゞ)尺程 丈(たけ)二丈八九尺なり 北絹生絹(ほつけんすゞし)【挿絵】  これは生糸(きいと)を 練(ねら)ざるものにて 至(いた)つて上品(じやうひん)也 天鵞絨(びらうど)【挿絵】  びらうどし極製(ごくせい)の糸(いと)に はり金(がね)を入(い)れ織出(おりだ)す物(もの)也 色(いろ)は五色(ごしき)巾(はゝ)丈(たけ)極(きま)らず 羅紗(らしや)【挿絵】  羅紗(らしや)は巾(はゞ)三 尺五六寸 丈(たけ) 余(よ)ほど長(なが)く  五色(ごしき)かはり■ あり羽織(はおり)又は 紙入(かみいれ)に製(せい)す 猩々緋(せう〴〵ひ)  せう〴〵緋(ひ)は羅紗(らしや) の赤(あか)なるものなり 別段(べつだん)よろし 羅背板(らせいた) 【見たままのレイアウトでの翻刻がややこしかったので、字引として内容が分かりやすいように、大文字の項目で一行、次の行に一段下げて説明文をまとめました。】  羅背板(らせいた)は地(ぢ)綾(あや) にて毛(け)を生(はや)す色(いろ) は羅紗(らしや)におなじ 毛氈(もうせん)【挿絵】  もうせんは赤(あか)く 毛(け)あり巾(はゞ)は一 間(けん)二間 三間 程(ほど)のものあり 兜羅綿(とろめん)  兜羅綿(とろめん)は羅背(らせ) 板(いた)の末(すゑ)あるもの也 替(かは)り色(いろ)種々(しゆ〴〵)あり 端物(だんもの)麁物(そぶつ)仕立(したて)物(もの)【挿絵】  反物(たんもの)は一 反(たん)大方(おほかた)二丈四五尺巾 (はゞ)九寸五分  一尺なるべし○仕立物(したてもの)は新(あらた)に仕立(したて)着(ちやく)  するゆへ仕立(したて)ものといふなり 古手(ふるて)【挿絵】  ふるては古(ふる)く 着抜(きぬき)たる ものなり 真綿(まわた)摘綿(つみわた)【挿絵】  これ 真(ま) 綿(わた)を  つみ ■■ ■ ▲【挿絵】  ▲たるなり 是(これ)綿(わた)を 摘体(つむてい)なり【挿絵】 木綿(もめん)【挿絵】  如此わた 実(み)に結(むす)び たるなり  木綿(もめん)反物(たんもの)也 ■縞(■■しま)中■ 大がた色々(いろ〳〵)【挿絵】 麻(あさ)【挿絵】  麻(あさ)はかく の如(こと)き 成物(なるもの)也 苧(う)【挿絵】  苧(う)は木(き) より取(とる)也 水(みづ) すき用る 紬(つむぎ)【挿絵】  これは絹(きぬ)木(も) 綿(めん)色々(いろ〳〵)つむぎ 用ゆるもの也 肩衣(かたぎぬ)【挿絵】  肩衣(かたぎぬ)は肩巾(かたはゞ)片(かた) 身(み)一尺一寸 程(ほど)丈(たけ) 一尺八寸ほど 袴(はかま)【挿絵】  はかまは前(まへ)六 ひだ後(うしろ)二ひだ にて■(まち)あり 羽織(はおり)【挿絵】  羽織(はおり)は前(まへ)少し■ く襟(ゑり)は折(をり)かへして 着(き)る也まちあり 同紐(おなしくひも)【挿絵】  紐(ひも)は惣体(そうたい)の名(な) なり絹糸(きぬいと)を組(くみ)て 用ゆ色(いろ)極(きま)らず 袷(あはせ)【挿絵】  袷は布子(ぬのこ)の 綿(わた)なし也■■ 九月八日 迄(まで)の 服(ふく)なり 単物(ひとへもの)【挿絵】  紬(つむぎ)木綿(もめん) ■中形( ちうがた) の単物(ひとへもの)を云 帷子(かたびら)【挿絵】  帷子(かたびら)は越後縮(ゑちごちゞみ) 晒(さらし)其外 帷子(かたびら)と云 夜着(よぎ)【挿絵】  夜着(よぎ)は木綿(もめん)又 ■布(けんぷ)にて作(つく)り綿(わた)多(おほ) く入る表(おもて)一反 裏(うら)二反也 蒲団(ふとん)【挿絵】  蒲団(ふとん)は三布四 布五布等あり ■中■(しまちう??)■■ 蚊帳(かや)【挿絵】  蚊帳(かや)は奈良(なら)■■(あ??) 色々(いろ〳〵)もへぎ 色(いろ)也へり ■■(????) 浴衣(ゆかた)【挿絵】  当時(とうじ)は湯上(ゆあが)り などに用ゆ 単物(ひとへもの)なり 風呂敷【挿絵】 ()【挿絵】 ()