【上段】        【中段】 十月の二日は 至て吉日にて 二十八宿の虚宿に   〽よいゆり あたり時は亥の刻     サアゲ なれば           ヤア 仏説(ぶつせつ)には           引 此日(このひ)この時(とき)の 地震(ぢしん)を 帝釈動(たいしやくのゆり)と 申て       〽ヤイ〳〵なまづまけて           くれるなたのむぞ〳〵 そのしるし     〽だがもちつと            やんはりやんなせへ 大吉なりと      またうごくと              こまりやす《割書:ゼ》 ふるき書(ふみ)に             〽かしまさま ありしとかや       こゝは一ばんふつて               ゆつてくだせへまし                〽いや〳〵おれがいづもへ なまづめを           いつてきゆうとおもつて  はなしうなぎの         そこへでると  ぬら蔵をゆり         このしまつ   くづしたる          いごの  金(かね)の          みせしめ   口(くち)         かんねん    あげ          しろ                 ウヽン                  〳〵〳〵 〽まんざい   らく〳〵    おかしな君た          ねへ 【下段】 〽ゑんやらヤ《割書:ア》〽ヤ《割書:ア》引 〽ゑんまの子ノ                  ヤア引 〽ドツコイ  そううまくは いきやせんわしも ぬらくらしねへ  やうにやけばで     はいをつけ       てきた        は   〽ヤア  ゑんまの  子があの なかへまちつて  ゐやがる    ヤヘ