嘉永七年六月十三日 ひる九ツ時よりゆり出十四日ゟ よる九ツ八ツのころ大ぢしん にてあふみの国みづうみの 廻り大あれにてぜかしろ【膳所城ヵ】 みなくちいしべ其ほとり家 をそんじ人死凡千五百人余山城国 きづのほとり山くづれ岩石出て家をそんじ人死凡 九百人余大和国こふり山寺々大とふ家くづれ人死 七百人余いが国うへの在々人死千百人余いせ国四日市 其□所々家をそんじ火なんにて人死のかず しれづ人々おどろきて神〳〵へ祈をかけ ふしぎなるかなしんとくにてお【?】しにかゝりても たすかる人もあり地しんも しづかになりまことに神国の ありがたき事人々とゝ     まさるものなしと     まち〳〵のとりさた           なり