地震御守 鹿嶋(かしま)太神宮(たいしんぐう)の御託宣(ごたくせん)に曰(いはく) 我(われ)此土(このど)のあらん限(かぎり)山川草木(さんせんさうもく) のひとくさ蒼海(あをうなばら)のみぎはの いさごのかづ〳〵震(ふるひ)ふるふ といへども少(すこ)しもその形(かたち)を 害(そこな)ふことあたはずと白(まう)す 此御たくせんをとなへて朝暮 ねんじたまへばあくじさい なんけんなん火なん地しんの のなんをよけること疑(うた)かふべか らず又左にしるす所の御札は 東西南北の柱にはりおもば 家崩れ壁破るゝことなしとかや 【札 鹿嶋】