《題:北斎写真画》 いにしくのかねしんくきらめくすらなか らむ鏡もとし月なしふれはおのつから むらくもなすくもりもいてまぬくしされば いさやうなるものからあふやつ花かた のかゝみをらてむまきゑの箱にいわたるなと うちみるよりき〳〵しくはなやかにかにかゝや きたらんはいにし契のにんまさわりてめでたし とゝおほゆるそかしはてやらのな かくこそあらねふりよたるつしあるはゝ てらはこなとのそこにうつもれたるしみの すみかよりとうてたるこ代なるゑよりも いまめしきかたさへそひて見るにうちか 恵さるゝをりにつけとにふれてうつ りゆく人の心の御かかにこそ  文かとゝせあよりひゝすやよひついたちのか                 平由豆流