【表紙】 【資料整理ラベル 横書き】 日本近代教育史   資料 291.09 To28 【上段横書にて】 金澤八景歌 【中段】   洲崎(すさきの)晴嵐(せいらん) にきはへるすさきの里の朝けふり はるゝ嵐にたてる市人   小泉(こいつみの)夜雨(よるのあめ) かちまくらとまもる雨に袖かけて なみたふる江のむかしをそ思ふ   称名(せうめうの)晩鐘(ばんりやう) はるけしな山の名におふかね沢の 霧よりもるゝ入あひのかね   野島(のじまの)夕照(せきしやう) 夕日さす野島の浦にほすあみの めならふ里もあまの家〻 【下段】   瀬戸(せとの)秋月(あきのつき) よるなみの瀬戸の秋風小夜更て 千里の沖にすめる月影   乙艫(おつともの)帰帆(きはん) 沖つ舟ほのかにみしもとるかちの をともの浦にかへる夕なみ   平潟(ひらかたの)【𭲧】落雁(らくがん) 跡とむる真砂にもしの数そへて しほの干潟に落る雁かね   内川(うちかわの)暮雪(ほせつ) 木かけなく松はうもれてくるゝとも いさ白雪のみなと江の空 【左頁】 【上段】 東海道名取 名物駄賃増 日本橋《割書:二|里》《割書:本 百二十六文|から 七十九文|人 六十一文》 橋より大木戸まて兩側 町名所名功すくなからす 大木戸より品川入口まて 高な八十八丁にしてかワ也 品川 《割書:二|里|半》 《割書:百四十七文|九十五文|七十三文》 右に海安【晏】寺もみち□【あ?】り 名物 海苔 芝さか□【な?】 鈴の森 大森 和中□□四軒 かまだ 麥わら細工品〻 六郷 舟わたしなら茶 川崎 《割書:二|里|半》 《割書:百四十七文|九十五文|七十三文》 左に大師河原の跡あり 【下段】 東海道(とうかいどう)往来(おうらい) 都(ミやこ)路は五十(いそじ)餘(あま)りに みつの宿(やど)時(とき)得(ゑ)て 咲(さく)や江戸のはな 【上段】 つるみ橋よねまんぢう なま麥 子やす かな川 《割書:一里|九丁》 《割書:六十四文|四十二文|三十三文》 本覚寺より黒薬□る しミづ山此■より名 を取る○人穴といふ穴 二ツあり○追わけあり 程がや 《割書:二里|九丁》 《割書:百四十文|九十文|六十九文》 ごんだ坂○しなの坂 武州相州さかい木 右に大山道○左に鎌?倉道 戸塚 《割書:□【空白か】里|三十丁》 《割書:百十六文|七十五文|五十七文》 八まん町 あふ坂 白土坂 はら宿 左に玉なハ【玉縄】見ゆ 右に遊行寺 道場坂 【左頁上段】 藤沢 《割書:三|里|半》 《割書:二百十一文|百三十五文|百五文》 左江のしま道○三州あり 白はた明神○大山道 高すな左小松はら也 なんごの茶や○馬入川 平塚 《割書:卄|六|丁》 《割書:四十四文|三十文|二十三文》 花水はし 高らい寺山 もろこしが原 けはい坂 右にそうがやしきあと 大磯 《割書:四|里》 《割書:二百六十文|百七十文|百三十文》 しきたつ沢○□いそ 切通し 切られ地蔵有 塩見橋此右に二宮村 藤巻寺あり○梅沢 あつま社○右に大山道 【右頁下段】 浪静(なミしつか?)なる品(しな)川や 頓(やが)てこゑ来(く)る 河崎(かハさき)の軒端(のきば)並(ならふ)る 神奈(かな)川ははや 【左頁下段】 程谷(ほとがや)のほともなく 暮(くれ)や戸塚(とつか)に宿(やと)る らん紫(むらさき)匂(にほ)ふ藤沢(ふしさハ)の 野(の)も瀬(せ)につゝく 【上段】 【右頁】 右に曽我中村あり かうづ【国府津】足がら越の道 酒匂かちわたり一色 小田原 《割書:四り|八丁》 《割書:六百廿一文|四百十四文|三百十一文》 右に城あり○ういらう たゝき梅漬てうちん 左にあたミ道三枚橋 まんちう○?湯元ひき物 右に七隠?泉道 長興【𪥌】山 早雲寺かしの木さるすへり てうし口?城見ず○はた 右に権現道湖水のはた 箱根 《割書:三リ|二十|八丁》 《割書:六百二十四文|四百十六文|三百十二文》 御関所○さんセう魚 ちうは?ら有○かぶと石 山中城跡○さゝワらに一杯 の墓右ににら山城跡 玉浪?見ゆる○つかはら 左に伊豆の田畑見ゆる 【左頁】 三島 《割書:一里|半》 《割書:九十五文|六十三文|四十八文》 右に三嶋明神社あり 千貫樋○伊豆相模○城 三しま暦出?○きせ川 沼津 《割書:一里|半》 《割書:八十八文|五十七文|四十四文》 江尻へ?七リの舟あり○ぬき 凡葱?□子出る○三まいはし の城跡○千本の松はら 原 《割書:三里|六丁》 《割書:百七十四文|百十三文|八十四文》 右に興【𪥌】国寺の城跡あり うき嶋○原○かしは原 かごゆき○大野新てん【新田】 冨士山の正面なり 吉原 《割書:ニ里|三十丁》 《割書:二百四文|百廿九文|百文》 右に善徳寺道酢の名物 右に冨士大宮口へ道あり 【下段】 【右頁】 平塚(ひらつか)も元(もと)の【濃】哀(あハれ)に 大磯(おほいそ)か蛙(かハづ)鳴(なく)なる小(を) 田原(だハら)ハ箱根(はこね)を越(こへ)て 伊豆之(いつの)海(うミ)三嶌(みしま)の 【左頁】 里(さと)の神楽(かぐら)きや宿(やど)ハ 沼津(ぬまづ)の菰(まこも)くさ さらても原(はら)の露(つゆ) はらふふしの?【農?】根(ね) 【上段】 【右頁】 本市場名物白酒 右方厚原に曽我社有 名所に位得石塔有 冨士川○岩渕栗こ餅 右に身延道○中の郷? 蒲原 《割書:三|十|丁》 《割書:六十二文|四十二文|三十一文》 ゆいまて家つヾきなり 左ハ塩はまなり ひるさハ【蛭沢】川○かんざハ【神沢】川 【絵】 【左頁】 油井 《割書:二リ|十六|丁》 《割書:二百十三文|百三十八文|百七文》 此磯?辺おきつの辺まて 田子の浦○ゆい川かち くミすあワびさじい名物 さつた【薩埵】山おきつか?り同川 此右の奥崖?くい?茶□【出?】る 興【𪥌】津 《割書:□【一?】リ|九丁》 《割書:六十一文|四十二文|三十文》 淸見寺□□ミか関の跡 □う薬?え?は○つりとの浜? 細井松原○三保松原見ゆ 江尻 《割書:二リ|廿七|丁》 《割書:百五十六文|百四文|七十五文》 左に湊?□【迄?】久能道有 三保松原へ□迄?□【の?】舟一里 左に草なぎ社道あり 右に大内くハんをん山あり 府中 《割書:一|里|半》 《割書:百十一文|六十九文|五十四文》 【下段】 【右頁】 近(ちか)き吉原(よしハら)と友(とも)ニ 語(かた)らん蒲原(かんバら)や 休(やす)らふ油井(ゆゐ)の宿(やど) なるをおもひ興(をき)【𪥌】 【左頁】 津(つ)に燒(やく)しほの 後(のち)は江尻(ゑじり)のあさ ほらけ【朝ぼらけ】けふは 駿河(するが)の國府(こくふ)を 【上段】 御城右方也■■■ 浅間社ありしつはた 篭?さいく万【よろず?】さし物合羽 二丁町ハ遊女?町なり左 みろく【弥勒】あべ川かち【徒?】○仝餅?【あべ川餅?】 右に凩の森【木枯森】手ごし【手越】 鞠子 《割書:二リ|九丁》 《割書:二百四文|百二十一文|百二文》 ■んつれとろゝ汁 名物 丸?子はしより右へ六丁行 柴屋寺あり吐月峯 二つの山つたの細道ハ左 じ□へし又?釜のは?左有 十だんご○■ににしだ■し 岡部 《割書:一里|二十|九丁》 《割書:百十五文|七十一文|五十五文》 朝いな川【朝比奈川?】○左にかりやと町 八まん朝いな岡部【阝】の氏神 八まん橋左方田中への 御成道並松あり鬼島 水?もり?あぶミがかち くハんをん山 【左頁】 藤枝 《割書:二里|九丁》 《割書:百六十五文|百九文|七十九文》 左へ田中城迠二十六丁 川原町に蕨?餅あり 右にゑ?ほし岩見山?瀬?戸川 染飯○二けんや三けんや 嶋田がふ?ち かゞミが池 島田 《割書:一|里》 《割書:百六十一文|百四文|七十五文》 大井大明神右に有水神 大井川改?■のさかい也 【下段】 【右頁】 行(ゆく)暮(?れ)に数(かす)ある 鞠子(まりこ)とはわたる 岡部(おかべ)の蔦(つた)のミ地 千(ち)と勢のまつは 【左頁】 藤枝(ふしえた)とよしや 嶋田(しまだ)の大井(おほゐ)川(がは) ワたるおもひは 金谷(かなや)とて照(てら)す 金谷 《割書:一リ|二十|九丁》 《割書:百九十二文|百二十六文|九十二文》 日坂を松山坂道へ上りて すハ【諏訪?】の原?城跡左布川?の原 七リつヽく○菊川矢のね 茶飯あめの■○さよの中山 右の山ハあハがだけむとんの事? 長久寺の山見ゆる?あめ 日坂 《割書:一リ|二十|九丁》 《割書:百二十六文|七十九文|六十一文》 しふや?権現跡のさし行山有? めくじら山おくじワ山わらびもち 左にニくほねの池?ニとのまヽ 明神かね川なりたき 掛川 《割書:二リ|十六|丁》 《割書:百四十五文|九十一文|七十一文》 右方山?城あり左?布 下坂かち居○秋葉道 左方高天神城跡有 さい田村ぬひもやう千拭? 白■二軒○なぐり■ ござ○松?星□金■ら?いなり 【左頁】 袋井 《割書:一|里|半》 《割書:九十一文|五十九文|四十六文》 右半道にかすい■惣禄也 右熊野社山門有右の石? 十一■に足金孔雀居 五?■山ミかの坂大くぼ 見附 《割書:四り|八丁》 《割書:三百六文|百九十五文|百五十一文》 そば切惣社かも川はし 右に池田へ近道馬不通 国分寺中泉大セしらん 左に■須加道長■や から草湯谷か旧跡有 近道の脇に一言坂有 天龍川二筋?水まセハ 子安へまハる○中の町 右に本坂越六社明神 御神の■神主蒲あら 味方か原ハ右二股の内?五リ脇 濱松 《割書:二里|二十|八丁》 《割書:百六十一文|百七文|七十九文》 【下段】 【右頁】 光(ひか)りは日坂(につさか)に 賑(にぎハ)ふ里(さと)の掛川(かけがハ)と かけて袋(ふくろ)井 吹(ふく)かせ登(のぼ)る 【左頁】 見付(ミつけ)之(の)八幡(ヤハた)とは 濱松枝(はままつがえ)の年久(としひさ)し 時雨(しぐれ)しころも 舞坂(まひざか)を遠近(おちこち)過(すぐ)る 【上段】 【右頁】 右に城有城下に五社 諏方【諏訪】兩社あり五社ゟ 北に犀かがけ○長き蓮池 舞坂 《割書:海|上|一|里》 《割書:かりきる| 二百七十五文|のり合| わり附》 荒井 《割書:一里一|二十|六丁》 《割書:百六文|六十五文|五十文》 御畨所舟つきなり 左方濱名の橋跡あり 右方天神山高し山 まかす?寺大福寺納豆出? 元しらすか○しほ見坂 舟めあて常灯明右 白すか 《割書:一|里|半》 《割書:八十七文|五十九文|四十三文》 ばけ物塚○田原山見ゆる 立岩山に鏡石あり 二川まて家なし松並 【左頁】 二河 《割書:一|里|半》 《割書:百十四文|七十一文|五十四文》 左岩やくワんをんミち 右たいまつ峠京吉 □むれ○左二連木の城跡 右に石巻山○夕暮里 吉田 《割書:二里|半|四丁》 《割書:百五十一文|百一文|七十四文》 右に坂○よし田ほくち 天王六月神事大■火 吉田はし長百二十間 直?うこう敷○■のうかは原 右一堀?城跡左佐脇?の 城跡○いなハ村ゟ御宝出る 御油 《割書:十|六|丁》 《割書:三十文|二十一文|十六文》 左に高山あり竹の 庄左庄明神山といふ 城跡赤坂なハて弁天 【下段】 【右頁】 荒(あら)井/之(の)磯袖(いそそで)に 波(なミ)こす白須賀(しらすか)も 本(もと)より名(な)のミ 二河(ふたがは)や浦(うら)ふく 【左頁】 風(かぜ)の吉田(よしだ)しそ 思(おも)ひ知(し)られし 御油(ミゆ)の里(さと)舞(と■)にし はれも赤坂(あかさか)の 【上段】 赤坂 《割書:二リ|九丁》 《割書:百三十九文|八十八文|六十六文》 宮地山地そ?は?頓宮 左長沢城跡宝龍寺 山中は■なハ苧?あミ? 左山中忠包?城跡有 藤川 《割書:一|里|半》 《割書:百二十一文|七十六文|五十九文》 左西尾道左方?竹?山 此へん山〻?雲母出る 北方養良【老?】道あづき坂 大平村れいし【霊芝?】多し 岡崎 《割書:三リ|三十|丁》 《割書:二百三十文|百五十文|百十六文》 三リワ?きに松平郷有 左に坂有町五十四丁 矢はぎのはし二百八間 上なり御前龍十王寺 【左頁】 右に名古屋道○大八須 左にころも道○野池 八橋への道あり來迎寺 池鯉鮒 《割書:二リ|三十|丁》 《割書:百六十四文|百十一文|七十九文》 松林下?四月ゟ五月上馬市 ちりふ明神○今宮?名酒 あの六月朔日■■出つ 桶はさま○今川義元墓 あり杦しづか■■橋 鳴海 《割書:一リ|二十|六丁》 《割書:九十文|五十九文|四十六文》 鳴海明神七丁行て奥 間目■○三崎夜間里 笠寺○■へ山■○原田 宮  《割書:海上|七理》 《割書:■■三十五文|■■四人■》 祢大ま社○あつた社右也 名?こや?道○佐養道有? さんだ【裁断】ばしあつた大鳥居 ■めあての養良?明有? うは【姥】堂土し?のやしろ 雷のヽ宮白鳥のやしろ 【下段】 【右頁】 野田(のだ)にやまつる【祀る】 藤川(ふぢかハ)を岡崎(をかさき)の 宿(やど)いかならん結(むす)ふ 池鯉鮒(ちりふ)の仮(かり)之(の)夢(ゆめ) 【左頁】 覚(さむ)る波間(なみま)の鳴海(なるミ) 潟(がた)たゝ爰許(こヽもと)に 熱田(あつた)のミや八十氏(やそうち) ワたす桒名(くはな)うミ 桒名 《割書:三里|八丁》 《割書:百九十五文一百二十八文|九十五文》 左に城有駱?あ■に切明 蛤白魚▫町屋川【現・員弁川】土橋 御■留田ハ邨てまくり 朝明日永口屋川はづ川 かいぞ川【海蔵川?】あか?し川土屋 四日市 《割書:二リ|十?|七丁》 《割書:百六十四文|百九文|七十九文》 にはへ十丁宮迠海上十里 濱田古城右○神戸へ三里 万金丹迠?方左方し? 右にかまかたけ○うねめ町 杖突坂まんぢう左に 山辺村○小岡○八まん山 石薬師 《割書:廿|七|丁》 《割書:四十四文|三十文|二十三文》 薬師堂蒲籠相社 うなき師?左に上野■■ いけずき出所○鳥宮川 庄野川鈴鹿川の流也 【左頁】 【絵】 庄野 《割書:二|里》 《割書:百二十四文|八十一文|六十二文》 俵燈采?○くミかはり 森下富田▫いつミ川 小田かいゼん寺■合橋 左に神戸白子ミち 亀山 《割書:一|里|半》 《割書:九十一文|五十九文|四十六文》 【下段】 【右頁】 道(ミち)の行(ゆく)衛(ゑ)は 四日市(よつかいち)誓(ちか)ひも かたき石薬師(いしやくし)庄(セう) 野(の)の宿(やと)り是(これ)そとよ 【左頁】 齢(よハ)ひ久(ひさ)しき龜(かめ) 山(やま)と留(とむ)る人(ひと)なき 関(セき)ならし賤(しづ)か屋並(なら)ふ 坂下(さかのした)誰(たけ)土山(つちやま)に 右に坂有出口に坂有 野村のんこの茶屋 大こう寺なハ手【大岡寺畷】十八丁 舘大神宮左セき川 右にはぐろ【羽黒】山左に京ゟ 参宮道山田迠十四リ半 関 《割書:一|里|半》 《割書:百五十一文|九十一文|七十三文》 昔の鈴鹿の関の跡也 山坂多し○かぶと【加太】越 関火なは【縄】○筆すて山 新茶や藤のちや屋 くつかけ○すし○ところ 坂下 《割書:二|里|半》 《割書:二百九十文|百八十九文|百四十六文》 坂迠の内左にすヽか川 峠茶や▫田村大明神 ミよと?り坂勢州?の境 高はり山山中○あめ有 鮎有かに【蟹】が坂右とう?有 五世一本松田村川○弦?引 【左頁】 圡山 《割書:二里|半十|四丁》 《割書:百六十四文|百九文|七十九文》 田村川といふ名酒○松尾川 めんるひ○抑?久平名代也 あま酒○左■大明神社 そり【反】野○大野やき鳥有 布引山若王寺○左土手? いな川し?有○岩かミ山 水口 《割書:三里|半|九丁》 《割書:百九十文|百二十二文|九十一文》 左に坂つヾら二里きセる【煙管】 右に大岡寺道天神八まん 天王○いつミなワ手○白ぎくと いふ名酒よこた【横田】川○二本杉 桜川名酒なつミ【夏見】村○■太 石部 《割書:三|里》 《割書:百八十一文|百十八文|九十文》 よし彦よし姫明神有 六地蔵よ右に三上山見ゆ 梅木村和中さん【散】もぐ?さ 左に川つら【川辺】の池○目川に 茶めし○小女?良の社有 【下段】 【右頁】 座(ざ)をしめん群(むれ)たる 露(つゆ)茂(も)水口(みなくち)に濁(にごり)ぬ す衛(ゑ)の石部(いしべ)かな 野邊(のべ)はひとりの 【左頁】 草津(くさつ)ワけ実(げに)も まもりの大津(おほつ)とは 華(はな)のにしきの 九重(こヽのへ)にこゝろ 草津 《割書:三里|四十|丁》 《割書:二百二十一文|百四十二文|百十文》 くさつ川右に中仙道へ行 右矢ばセにハ道二十五丁 竹の根むち○月のわ池 うばかもち【姥が餅】○瀬田のはし 左に岩山道○あハつ【粟津】の原 右に坂有義仲寺はセを【芭蕉】塚? 石場坂本道○松もと 大津 《割書:三|里》 《割書:二百二十四文|百四十五文|百十一文》 関明神はし里井の水 池のかハ舛大津恵?算盤 あふ坂山○追分○四の宮 山しな左■■山へ 御びやう野【御廟野】○やぶの下 けあげ日の岡青れんいん 粟田口○しら川はし ちをんいん左きをん道 かハら○三条大はし  寄居菴 【下段】 うきたつ都(ミヤこ)そと 君(きミ)の壽(ことぶ)き  いわいたり      気梨      かしこ 【裏表紙。文字なし】