【表紙】 【ラベル横書き】 別14 49 【ラベル縦書き】 別図 【見返し】 【左丁】 【印 来禽】 《題:麟》 東江◼ 【印 源鱗之印】【印 文龍氏】 【右丁】 石燕画譜叙。 鳥山豊房。性善丹青。未見 其人。見絵久矣。初受業於 狩野周信。往年研精。上達 称世。蓋 東都之富家。請需画譜。彫 刻諸西京矣。山岳草木。人 【左丁】 物禽獣。乃集適志者。合為 両巻。或写元信意。或摸一 蝶風。或擬旧図。或不襲古。 析縷没骨。艶美逼真。藤氏 之子。乞余為序。取藤氏言。 遂撰応焉。  安永癸巳春之孟。  政庁儒臣。林懋伯虞甫。 【右丁】   書于菊渓舘      【落款二つ】 【左丁】 鳥山石燕画伝序 余将 ̄ニ_レ著 ̄ト_二経史略図 ̄ヲ_一。而素拙 ̄ニ_二 於絵事 ̄ニ_一。写-草雑 ̄テ_レ【襍は雑の本字】篋 ̄ニ。未_レ能_レ成 _レ冊也。蓋有_レ年焉。故毎 ̄ニ_レ遇_二世 之善-画-者 ̄ニ_一。欽-羨特 ̄ニ-深矣。且 【右丁】 観 ̄セシメ_二之衆目 ̄ニ_一。啓_二 人 ̄ノ逸-致 ̄ヲ_一。奪 ̄テ_二造- 化 ̄ヲ_一。而移_二精-神_一。以敵_二詩-人隣- 興_一者。莫_レ善 ̄ハ_二於図絵 ̄ヨリ_一焉。鳥山 生夙 ̄ニ受_二業 ̄ヲ於狩野者流 ̄ニ_一。才 性所_レ嗜。絢_二-縟 ̄ニス其質 ̄ヲ_一。顧 ̄フニ青出【二点脱ヵ】 【左丁】 于藍 ̄ヨリ_一者 ̄カ邪。近 ̄ロ【コロの「コ」脱ヵ】編_二-葺人物花 鳥_一。欲_三 上_レ梓 ̄ニ而伝 ̄ント_二諸 ̄ヲ同好 ̄ニ_一也。 夫何 ̄ソ云 ̄ハン_二乎競-作 ̄ト_一。因_二我友無 攀氏 ̄ニ_一。徼 ̄ム_三余 ̄カ片-言以弁 ̄コトヲ_二巻-首 ̄ニ【一点脱ヵ】。 余雖_レ不_レ学_レ画 ̄ヲ。乃不_レ為_レ辞 ̄スルコトヲ者 ̄ハ。 【右丁】 如_レ初。 安永壬辰季冬朔  北海入江貞子実撰       【落款二つ】 【左丁】 花はかをるはかり鳥はさへつるはかり こたちは動くはかりたきは山もとゆする はかりにかいなせるをこそ人もめてこゝろも ゆくへけれやつかりいかにこゝろをふむてに こめてかきたれさはとてたれかめてたれか こゝろをや留へけむたゝおのかこゝろをおの れなくさむるにたれるのみなりさて其 かをるはかりさへつるはかりにかいなせる いにしへひとのうつしゑを見てはなほあらし にふむてをとりかしこき山こほしろき川を 【右丁】 見さけてはすゝりにむかひておのかこゝろを おのれなくさめたるかこゝちになりにたるを さくら木に彫てむとておなしくせある友とち せめあへるまに〳〵いなみあへすて後の世にのこ さむとにもあらす今のよにひろめむとにも あらてひたふるともとちのためにさうしとな せるなりけり 安永みづのとの巳のとしむつき             鳥山石燕自序 【左丁】       目録     麟        鳳      布袋       富士山      鐘馗       浦嶋子      織女       薬玉      猨【猿】猴       龍虎      鉄枴【拐】通玄     源氏鈴虫      倭童部      茄子蝗      猿蟹       卧龍皐      黒木売      劉玄徳      音呼鳥      蝉麿      麦㫪       牛若丸      山水        𥶡入臼工      義経       杜【牡】丹               孔雀               不動                 目次畢 【布袋:牛に乗った布袋と牛牽きの童子】 【鐘馗:鐘馗大臣とその剣を持つ者】 【織女:擬人化された織女と織姫星ヵ】 【猨(猿)猴: 扇面】 【鉄枴 (拐) 通玄:鉄拐と瓢箪から駒を出す通玄 (張果老)、 二人は中国民間伝説の仙人】 【倭童部】 【猿蟹:民話「猿蟹合戦」の一場面、柿を食べる猿とひっくり返った蟹】 【黒木売:くろき (黒木=三〇センチメートルぐらいに切った生木をかまどで蒸し焼きにして黒くしたもの。たきぎとして用いる) を頭にのせて京都市中を売り歩いた八瀬、大原の女=コトバンク】 【音呼鳥:足に鎖をつけ止まり木から石榴と水を眺めるインコ】 【麦㫪:子供を背負ったり遊ばせたりしながら麦を搗く女達】 【山水:渓谷の滝と流れに架かる橋上を行く馬上の人と供の者】 【義経:義経に冑を渡す静御前】 【右丁 白紙】 【左丁】 【印 来禽】 《題:鳳》 東江◼ 【印 源鱗之印】【印 文龍氏】 石燕画像跋の詞 其霊□幸に意保美国ひらけはじまりしより今に 至て長敷□き□をもて