《題:《割書:地しん|どう化》大津ゑぶし》 【上段】 「下方(けほう)ゑ  金(かね)をする。  芸人(げいにん)たいこわ  居酒(いさけ)する。土方  の衆(しう)がのみ  まする。  ぬります  おくらはま間(ま)に  合(あわ)せ。八方(はちほう)へもゑ  上りこれおばみな  見て仰天(ぎようてん)し  十方(とほう)にくれます  るゥ〻。仮宅いそいで  ふしんしる。金(かね)しだ  い評(ひよう)ばんなまづわ  大さわぎ。役者(やくしや)わ  旅(たび)ゆく。ほ  ねつぎはん  ぜう世の  なをし  万歳楽   永生作 【雷に向かって右】 どつこい〳〵よう〳〵 さかながとれて さけわ下るし お客は沢山くるし 是こそ三徳用と ゆうのだろう 【中段右から】 あふむ 【若衆】 まつりの跡で 又永やすみさ 【芸者向かって右・袖下】 一所に  きなまし 【芸者向かって左・ひも下】 今に仮宅ができると よに出してあげんす 【鎧武者向かって右】 今までかね をかついで おゝきにくた     びれた 【ひょうたんを押さえる腹掛けの男の上】 こう地しんを おさへてよを なをすのさ 【鬼の面の男向かって左】 たのもしや奉加はとうじ やすみだからばん付でも つくろう 【梯子上の左官向かって右】 金持の大あたまは するば所が おおい から なんぎだ    ろう 【仲間向かって左】 □様のできるあいだ 【下段右から】 【下駄の男向かって右】 此ちくせうめうぬまで かねをよこさぬか 【下駄の男向かって左】 わん やらないのでは ないはゑしつかう     でとれぬの     だ わん       〳〵〳〵 【犬の頭上】 仕事はひま なり一ㇳねりやろう 【犬の尾の左】 これわ親がてきわには      やらぬ 【なまず口の前】 信州から上方 すじ東海道をしま□ えじ   まい□ 【ひょうたん左の男の足元】 おれが うたを いれる から大丈夫?     だ? 【福禄寿の下】 おれが あたまわ ??が□ い蔵も あるから するのに なんぎ だ 【福禄寿左の職人の足元】 こうあしが つかへて上が られねへぜ そうすると仕事が らちがあかねえぜ